
クリニックブログでは、歯に関する情報や症例、当院の取り組みなどを紹介しています。
毎週水曜日の週1ペースでのんびりと更新しています。
こんにちは、院長の水野です。
今日は少し聞き慣れない病気「薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)」について、わかりやすくお話ししたいと思います。
この病気は、骨粗しょう症やがんの治療などで使われる一部のお薬が原因で、あごの骨が壊れてしまうことがあるというものです。
特に下あごに起こりやすく、口の中に骨が見えてきたり、痛みや腫れが出たりすることがあります。
この病気の治療は、壊れてしまった骨を手術で取り除くことが中心になります。
進行してしまうと広い範囲の骨を切除しなければならず、食事や会話に支障が出ることもあります。
だからこそ、早めに見つけて対処することがとても大切です。
予防のためにできることは、まずお口の中を清潔に保つことです。
お薬を飲み始める前に、歯科でしっかりチェックしてもらいましょう。
入れ歯を使っている方は、きちんと合っているかも確認しておくと安心です。
また、治療中のお薬については、歯科医師に必ず伝えてください。
特に注射タイプのお薬は、お薬手帳に書かれていないこともあるので注意が必要です。
この病気は、骨粗しょう症のお薬を使っている方でも、発症する確率は1%以下とされています。
過度に心配する必要はありませんが、定期的な歯科受診とお薬の情報共有が、何よりの予防になります。
お口の健康は、全身の健康にもつながっています。
気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。
こんにちは、院長の水野です。
ある日、お子さんの歯みがきをしていたら「歯ぐきから血が…!」とびっくりされた経験、ありませんか?
そんな歯ぐきの出血=歯肉炎について、家庭でできるケア方法をわかりやすくお伝えしますね。
【仕上げみがきは親御さんの大切な役割】
子どもが自分でしっかり歯をみがけるようになるのは、だいたい10歳前後です。
それまでは「自分でみがく」は練習で、本当に汚れを落とすのは親御さんの仕上げみがきです。
おすすめの体勢は、
・小さい子は膝に寝かせてみがく「寝かせみがき」
・小学生くらいなら後ろからそっと抱えるようにみがくと安定します。
歯ブラシはペンのように持ち、力を入れすぎず、歯と歯ぐきの境目を意識して小さく動かすのがコツです。
前歯の真ん中にある筋(上唇小帯)に歯ブラシが当たると痛いので、指でそっと守ってあげましょう。
【歯医者さんに相談すべきタイミング】
毎日ケアしているのに、
・1週間以上たっても出血や腫れが治らない
・赤みや腫れがどんどんひどくなる
・痛みが強い、膿が出る
・永久歯がグラグラしている
・高熱や口の中に水ぶくれがある
こんなときは、迷わず歯医者さんへ!早めの相談が安心につながります。
【定期検診は3~4ヶ月に1回がベスト】
「半年に1回でいいんじゃない?」と思われがちですが、子どものお口はどんどん変化します。
3〜4ヶ月に1回の検診で、虫歯や歯肉炎の予防がぐっとしやすくなりますよ。
歯科者さんが塗布する高濃度フッ素の効果を持続させるのにも、ちょうどよい期間です。
【さいごに】
親御さんの仕上げみがきとフロスが、お子さんの健康を守る最強の味方です。
毎日のケアは大変なこともありますが、親子で楽しみながら続けていきましょう!
お子さんの笑顔のために、私たち四街道スマイル歯科も全力でサポートします。