お口の成長

年齢別に見るお子さまのお口の成長
子どもの歯は、生後7、8ヶ月頃になると生えだします。
その時期が近づくと歯肉が丸く膨らんでくるので、口の中をのぞいてみてください。
生える順序は、まず下の前歯が2本生え、次に上の前歯、2才以降に乳歯がすべて生えそろいます。
しかし、歯の生える時期などは個人差があるため、少し遅いと感じても特別心配しなくて大丈夫です。
ただ1才3ヶ月を過ぎても生えてこないようなら、一度、歯医者さんにご相談くださいね。


そろそろ前歯が生えてきました。歯みがき開始の準備をしましょう。
赤ちゃんが自分で歯ブラシなどをカミカミして遊んだあとは、お口に触られるのに慣らすために、ぬれたガーゼや綿棒で歯を拭いてあげます。
離乳食は甘い物好きにしないように配慮し、哺乳びんを使うときはジュース類やイオン飲料を入れるのは避け、食後にはお茶か白湯をあげるといいでしょう。


1歳過ぎには上下8本の前歯がそろい、かみ切れるようになります。
ある程度の大きさの食べ物を手づかみやスプーンで、自分で口に入れて前歯でかみ切ることを繰り返し、くわえる感覚や、食べられるかたさや量を覚えます、そろそろ卒乳の準備ですね。
歯ブラシの練習は順調ですか?
奥歯が生えはじめたら、歯ブラシで仕上げみがきをしてあげてください。


だんだん歯の数も増えてきました。お口も「おっぱいを飲むため」から「食べるため」に変化してきました。
手前の奥歯(第一乳臼歯)が生え、歯は12本に。上下の奥歯がそろったら、いよいよかみ合わせができるようになります。
奥歯はむし歯になりやすいので、歯みがきも本格的にやりたいところ・・・。
でも子どもに自立心が出てきて、歯みがきを嫌がりだします。
心配事があれば歯科検診で聞いてみましょう。


前歯と奥歯の間に乳犬歯が生え、上下合わせて16本そろいます。
この歯は先がとがっていて、薄切りの肉や鶏のささ身など少しかたいものでも噛み切って食べ、食事の幅がさらに広がります。
歯みがきを嫌がるかもしれませんがむし歯も増える時期なのでなるべく毎食後、少なくとも夜寝る前には必ず歯をみがく習慣をつけましょう。
むし歯予防のためのフッ化物歯面塗布も出来るようになってきます。


3才ごろには一番奥の乳歯(第二乳臼歯)が生え、乳歯20本が全部そろいます。
大きくてしっかりした奥歯が生えるので、すりつぶ力がそなわり、食べられるものの範囲がグンと広がります。
上の前歯や奥歯の歯と歯の間はむし歯になりやすいので、糸ようじ(フロス)の使用も効果的です。
むし歯は自然治癒しないので、早めに治療しましょう。
生えそろった乳歯を守るためには3~4ヶ月ごとのフッ化物歯面塗布も効果的です。


乳歯20本が生えそろい、食事はさらに大人に近づきます。
乳歯が抜けはじめる6才ごろまで、口の中の歯の本数は変わりませんが、歯ぐきの中では永久歯は成長を続けていきます。
生活面では会話も上手になり、友達との交流も増えてくる中で、いろいろなお菓子の味をおぼえる機会も出てきました。
歯みがきも自分でしたがりますが、まだ不十分です。
仕上げみがきはまだまだ親の仕事です。
歯科医院で定期健診を受け、フッ化物も効果的に利用しましょう。


子どもの口の中をよく見ていますか?
口の中を気軽に見てあげることを習慣にすると、歯の汚れやむし歯のなりかけ、歯並びの異常など早期に対応ができるので、結局子どもにとって負担が少なくすみます。
むし歯のよくできる場所は決まっています。かみ合わせの面(咬合面)のむし歯はすぐに気がつきます。
よく見落とすのが前歯の裏側、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目のむし歯です。
歯みがきやフッ化物を上手に使い、かかりつけの歯医者さんと一緒にしっかり守っていきましょう。


6才を過ぎると下の前歯が最初にグラグラしてきます。
次いで上の前歯、下の前歯の両わきの歯の順で乳歯が抜け、永久歯に生えかわります。また一番奥の乳歯(第二乳臼歯)のさらに奥のスペースに永久歯の最初の奥歯(第一大臼歯=6才臼歯)が生えてくるのもこの頃。生涯にわたって使う、かみ合わせのカギとなる大事な歯です。
奥にあるため生えたことに気づきにくく、溝が複雑で歯みがきがしにくいため、むし歯になりやすい歯です。
生えたばかりの効果の高いこの時期にフッ化物を上手に使いましょう。
仕上げみがきはもう少し続けましょう。

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