スポーツマウスピースの重要性について

こんにちは、院長の水野です。

今日はスポーツ歯科について、私の想いをお話ししたいと思います。

日々、さまざまな患者さんと接する中で、スポーツをされる方々がいかに口腔の健康を大切にしているかを実感しています。

特に競技に真剣に取り組まれている方々にとって、歯や顎を守ることはとても重要です。

スポーツ用マウスピース(マウスガード)は、ただの装備ではなく、「パフォーマンスを支える大切な保護具」であると私は考えています。

スポーツマウスピースの役割

人は運動中、無意識に歯を強く噛みしめています。

この「食いしばり」は瞬発力を生み出す一方で、顎関節に負担をかけたり、歯を損傷する原因にもなります。

特にコンタクトスポーツ(ラグビー、バスケットボール、サッカーなど)では、衝撃による歯の破折や顎の骨折が発生するリスクが高いです。

スポーツマウスピースを装着することで、これらの外傷を未然に防ぐことができます。

また、スポーツ用マウスガードの着用は、脳震盪(のうしんとう)の予防にもなるとされています。

衝撃をやわらげることで、頭部へのダメージを軽減する効果が期待できるのです。

スポーツが盛んな国々ではすでに広く普及しており、例えばアメリカでは毎年約20万件ものスポーツ外傷がマウスピースの装着によって防がれているという報告があります。

また、オーストラリアのジュニアバスケットボールリーグでは、試合時のマウスガード着用が義務付けられています。

プレーの質を向上させるために

スポーツマウスピースは単に「歯を守るためのもの」ではありません。

適切にフィットしたマウスピースを装着することで、身体がリラックスし、集中力を高める効果が期待できます。

歯をくいしばることで生じる顎関節の圧迫を緩和し、本来の実力を最大限に発揮できる状態へと導いてくれるのです。

市販のものと比べ、歯列にぴったりとフィットするため違和感が少なく、競技中も快適に使用できる点が大きな特徴です。

スポーツを楽しむための健康管理

スポーツに真剣に取り組むためには、健康管理も欠かせません。

歯の健康を保つことで、食事の摂取がスムーズになり、運動時のエネルギー補給にも影響を与えます。

また、歯の噛み合わせが正しく機能することで、姿勢や筋力バランスにも関係してくるのです。

スポーツに打ち込む皆さんが安全に、そしてベストな状態でプレーできるよう、四街道スマイル歯科は全力でサポートいたします。

スポーツ用マウスピースに興味のある方、またはご自身に合ったものを作りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

一緒に、皆さんのプレーをより良いものにしていきましょう!

妊娠中こそ大切にしたい、お口の健康と赤ちゃんの未来

こんにちは、院長の水野です。

今日は妊婦さんにぜひ知っていただきたい「おなかの赤ちゃんのためのむし歯予防」についてお話しします。

妊娠中はホルモンバランスの変化やつわりの影響で、お口の環境が乱れやすくなります。

唾液が減少したり、歯磨きが難しくなったりすることで、むし歯や歯周病のリスクが高まるのです。

中でも歯周病は、早産や低体重児出産と関わりがあることがわかっています。

つまり、お母さんのお口の健康が、お腹の赤ちゃんの健康にまで影響を与えるのです。

そこでおすすめしたいのが、安定期に入ったタイミングでの歯科検診です。

歯石除去などの基本的なケアだけでも、お口の中の細菌バランスを整える効果があります。

検診では妊娠週数や体調に配慮しながら、無理のない診療を行っています。

治療が必要になる場合も、治療タイミングや使うお薬は妊婦さんの体に負担がかからないことを一番に考えた治療計画を立てます。

妊活中の患者さんも、気軽にご相談くださいね。

少し歯が痛いけどレントゲン撮影は心配という理由で歯医者さんを受診しないまま、むし歯などを悪化させてしまう方は少なくありません。

歯科用レントゲンは放射線量が非常に少なく、防護エプロンを着用すれば安全に撮影が可能です。

心配な場合は、医科との連携をとりながら最適なタイミングをご提案するので気軽に相談してください。

また、つわりが重いなどの理由でご自宅で十分なケアができないというご相談もよく頂きます。

そんなときは、無理をなさらずにできることをなさってください。

はみがきが困難な時は、口をすすぐだけでも違いますよ。

妊娠期や妊活中は身体も心も変化が大きく、不安になることも多いと思います。

当院では、妊婦さんの検診実績が豊富で、無理のないペースで治療を行うことができます。

体を一番大切にしたい時期だからこそ、一緒に乗り切りましょう!

ブラッシングについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「ブラッシング」について、お話をしたいと思います。

本日は、毎日のブラッシングについて、お話しますね。

歯周病や虫歯の原因は、プラークと呼ばれる細菌の塊です。

プラークは細菌が出す分泌物であるフィルムに覆われて、歯面に強固に付着するバイオフィルムの一種です。

こバイオフィルムは、歯ブラシの毛先が当たらないと取り除くことはできません。

プラークを放置すると歯石に変わり、ブラッシングでは取り除くことができなくなります。

歯石になってしまった場合は、歯医者さんで専門の器具を使ったプロのクリーニングを受けることで除去できます。

毎日の正しいブラッシングがとても大切になってくることが分かりますね。

ブラッシングをする際は、毛先を歯面や歯と歯ぐきの間にきちんと当たっていることを意識なさるとよいでしょう。

力加減も重要で、毛先が広がらないくらいの軽い力で行うようになさってください。

歯ブラシを強く押し当ててしまうと、毛先が開いて上手に磨けないだけでなく、エナメル質を傷つけて知覚過敏の原因となってしまうこともあります。

ブラッシングは小刻みに動かして、1~2本ずつ丁寧に磨いてください。

前歯の内側は、歯ブラシを立て、植毛部のつま先やかかとの部分を当てて、上下に細かく動かすと良いでしょう。

奥歯の内側は、歯面や歯と歯ぐきの境目に毛先を当てて細かく前後に動かします。

奥歯周辺は狭くて歯ブラシを当てにくいため、どうしてもプラークが残りやすく、丁寧なブラッシングを心がけたい箇所ですね。

歯間ブラシやフロス、マウスウォッシュなどの併用もおすすめです。

とはいえ、忙しさや体調不良などで、十分なブラッシングができない場合も少なくありません。

大変なときは、無理のない範囲でできることを続けるようになさってください。

歯ブラシが嫌いな小さなお子さんをお持ちの場合、ジュースやチョコレートの後にお茶やお水を飲ませるだけでも、違ってきます。

しばらく歯医者さんを受診なさっていない場合は、かかりつけの歯医者さんへ一度検診にいかれてはいかがでしょうか。

お子さんのフッ素塗布について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「お子さんのフッ素塗布」について、お話をしたいと思います。

フッ素塗布とは、むし歯を予防するために歯医者さんで高濃度のフッ素を歯の表面に塗る処置のことです。

フッ素には歯を修復する再石灰化を促す効果のほかに、歯質を強化する効果、むし歯菌を抑制する効果があり、むし歯予防に欠かせない処置のひとつです。

ミネラル成分の再石灰化とは、歯の表面から失われたカルシウムなどのミネラルが再び取り込まれることで、歯を修復する作用のことです。

フッ素は再石灰化を促進するため、初期むし歯の小さなダメージを修復できます。ごく初期のむし歯であれば自然治癒も望めるでしょう。

歯の表面のエナメル質はハイドロキシアパタイトと呼ばれる成分でできていて、むし歯菌の出す酸に溶けやすい特徴があます。

高濃度のフッ素を塗布することで、歯の表面のハイドロキシアパタイトとフッ素が結合し、フルオロアパタイトとなって歯の表面が強化されます。

むし歯の主な原因菌であるミュータンス菌は、フッ素を取り込むと酸を放出する能力が低下し、酸による歯の溶解を抑えることができます。

生えたばかりの永久歯は歯質が弱く、むし歯のリスクが高いため、定期的に歯医者さんで高濃度なフッ素を塗布することで、乳幼児のむし歯予防に高い効果を期待できますね。

また、歯医者さんでの定期健診でお口の中の状態も都度確認するため、むし歯の早期発見にもつながります。

フッ素はミネラルの一種で、魚介類や茶葉など、普段口にする食材などに含まれる成分なので、歯が生え始めたばかりの赤ちゃんでも安心して受けることができますよ。

最近では、フッ素配合歯磨き剤や洗口液など、フッ素の入った市販の商品もよく見かけるようになりました。

市販の歯磨き粉はフッ素濃度が1,000 ppm前後であるのに対し、歯科医院で使用されるフッ素の濃度は約9,000 ppm前後です。

市販のフッ素入り歯磨き粉は、歯医者さんのフッ素ほど濃度が高くありませんが毎日のケアに取り入れるのは良いと思います。

定期的に歯科医院でフッ素塗布をし、ご自宅での毎日のケアでフッ素の入った市販のハミガキ粉などを併用なさるとより効果的です。

フッ素塗布の施術の流れを説明しますね。

フッ素塗布の施術は2~5分程度で終わりますが、その後フッ素が浸透するまで待ちます。

フッ素の塗布後は1時間程度、飲食を控えて頂きます。

お子さん用のフッ素はフルーツ味などが多く、当院ではりんご味やレモン味を用意しています。

お子さんの乳歯が生え始めたら、一度、かかりつけの歯医者さんを受診してみてはいかがでしょうか。

糖尿病と歯周病の関係

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「糖尿病と歯周病の関係」について、お話をしたいと思います。

糖尿病は、インスリンの量が不足したり、インスリンが十分に効果を発揮できなかったりして、血糖値が高くなる病気です。

糖尿病の血糖コントロールが悪化する要因のひとつに歯周病があります。

歯周病は歯にこびりついた「プラーク(歯垢)」にすみつく「歯周病菌」の繁殖によって起こる感染症で、歯そのものではなく、歯の周りの歯肉に炎症を起こします。

初期の頃は、歯肉炎といわれ、歯ぐきのふちが炎症した状態でがすが、歯肉炎が進行すると歯周病になり、歯槽骨が溶け始め、出血も多くなり、歯がぐらつきはじめます。

歯周病が手遅れになると、歯を残すのは難しくなります。

歯周病の治療や悪化の防止は血糖コントロールの改善につながるため、口腔環境を良好に保つセルフケアの継続が大切です。

歯周病と糖尿病は、相互に影響しあうため、口腔環境の悪化は負のスパイラルを招いてしまいます。

負のスパイラルを招かないためにも、日頃からのセルフケアがとても大切になってきます。

普段のケアで、歯ブラシだけを使用されている場合は、歯間ブラシやマウスウォッシュなども併せて活用すると良いでしょう。

歯と歯の間に溜まる汚れは、歯ブラシだけでは除去できません。

フロスや歯間ブラシなどを合わせて使うことで、むし歯や歯周病の予防につながります。

もしフロスや糸ようじなどを使用して出血が続く場合は、歯茎の炎症や不適切な使用方法が原因の場合があるので、かかりつけの歯医者さんに相談なさってください。

また定期的に歯医者さんを受診し、お口の中のクリーニングを行うとより効果的です。

歯石は歯垢の磨き残しによって形成されますが、 歯垢とは違って、一度ついてしまった歯石は歯磨きで取り除くことはできません。

歯医者さんにあるスケーラーと呼ばれる専用の器具で、歯のクリーニングを行うことが必要です。

定期的に歯医者さんへ行き、歯周病やむし歯、口臭の原因である「歯石」を取り除くと良いでしょう。

歯周病は歯周病菌に感染することで起こる、言わば細菌の感染症です。

そのため、『からだの免疫力』を上げて細菌への感染のリスクを低下させることも大切です。

十分や睡眠や適度や運動、バランスの良い食事などを心がけると良いですね。

また、禁煙すると歯周病になるリスクを減らすことができます。

忙しい日々の中で、歯の健康に十分な時間を割くのはとても難しいことですが、できる時にできることをコツコツ行うだけでも、5年後、10年後の口腔内の結果は変わってくると思います。

当院では、患者さま一人ひとりのライフスタイルに沿って、歯とお口の健康をサポートしていますので、どうぞ気軽にご相談ください。

脳卒中と口腔ケア

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「脳卒中と口腔ケア」について、お話をしたいと思います。

「脳卒中」とは、突然発症する脳血管の病気の総称です。

歯周病は血液疾患や呼吸器疾患のほか、全身にさまざまな影響を及ぼし、脳卒中との関連も注目されています。

歯周病やむし歯を放置することで、歯肉などの傷から菌が血管内に入り、心臓の弁に菌が付着すると感染症心内膜炎という病気になるだけでなく、その菌が血液を通して脳に流入し、細菌性の脳動脈瘤をつくることもあります。

また、歯周病は首の頸動脈の動脈硬化を引き起こす可能性も指摘されています。

脳卒中を発症後は、麻痺や筋力の低下で歯磨きが難しくなることも多くなります。

歯医者さんでの歯周病治療は、脳卒中の予防・再発を防止するうえでも重要になってきます。

気象の変化に関係があると病症の総称を「気象病」といいますが、脳卒中も実は気象病と無関係ではありません。

暑い夏はからだから水分が失われ脳梗塞、寒い冬は血圧の上昇で血管が切れやすくなる脳出血が起きやすいためです。

治療途中の歯がない方は、気候の穏やかな春と秋に定期健診を受診して、猛暑と寒冬に備えてもよいかもしれませんね。

入院時の口腔ケア

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「入院時の口腔ケア」について、お話をしたいと思います。

入院中は、治療内容にもよりますが絶食をしたり、場合によっては酸素投与や人工呼吸器を装着することもります。

そうなると、唾液の分泌が減ってしまったり口の中が乾燥しがちになり、口腔内の細菌数が増えやすい状態になります。

入院中も十分な歯磨きができれば一番良いですが、難しい場合にはマウスウォッシュを活用しても良いかもしれません。

コンクールFという薄めるタイプのマウスウォッシュの活用方法をご紹介しますね。

歯磨き粉を使って歯磨きをした場合は口の中の歯磨き粉を除去するまでは中断できません。

マウスウォッシュであれば、薄めたものを紙コップに入れて、それを歯ブラシやスポンジにつけて(誤嚥防止のため水気は軽くとる)ブラッシングや粘膜ケアを行うこともできます。

また口の中の乾燥が気になる方は、マウスリンスやマウスジェルなどの口腔保湿剤を活用するのもよいでしょう。

ご自身でブクブグとうがいができたり洗面台まで行けるのでしたら、マウスリンスが良いと思います。

それが大変な場合は、口の中に塗ったり舐めたりするだけでOKなジェルタイプが良いかもしれません。

あらかじめ入院する予定がわかっている場合は、早めにかかりつけの歯医者さんで歯のクリーニングや虫歯治療をなさってください。

生え始めたばかりの乳歯

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「生え始めたばかりの乳歯」について、お話をしたいと思います。

0歳のお子さんの生え始めたばかりの乳歯の歯並びを心配なさる親御さんは少なくありません。

歯は骨の中で作られますが、その時点ではきれいに並んでいないため、生えるときには曲がったり前後にずれることはよくあることです。

歯の生えそろう3歳くらいまでは、歯並びの形成途上なので事前に治るのを見守っても大丈夫ですよ。

歯並びは遺伝による影響のほか、口の周囲の筋肉の発達も重要です。

離乳食は、お口の発達に合わせた食材を適切な形状で与えましょう。

歯並びやかみ合わせの健全化につながってゆきます。

また、小さいうちから歯磨きを習慣にしたいですね。

1歳半健診くらいのタイミングで、かかりつけの歯科医を探しみるとよいでしょう。

口腔がんについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「口腔がん」について、お話をしたいと思います。

厚生労働省が公表した2022年人口動態統計月報年計によると、死因別で最も多いのは、がん(悪性新生物)の38万5787人で全体の24.6%でした。

そのうち、口唇や口腔及び咽頭がんで死亡したの人数は8,429人です。

また、肺炎での死亡者数は7万4002人で、そのうち誤嚥性肺炎は5万6068人でした。

歯科検診や歯のクリーングで歯科医院を訪れた際に、長引く口内炎や舌のできものを相談したところ口腔内のがんが見つかったという話は時々あります。

また誤嚥性肺炎は、口腔内を清潔にすることで予防につながります。

口腔内を清潔に保ち、健康な歯を多く残すことで将来の健康につながります。

しばらく歯科医院に行っていないと思ったら、一度、お近くに歯科医院を受診してはいかがでしょうか。

2024年2月22日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user

スポーツマウスガードのすすめ

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「スポーツマウスガード」について、お話をしたいと思います。

「スポーツマウスガード」という言葉は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

マウスガードの着用率は1994年で2%でしたが2001年には86%にまで上昇しました。

それに伴い、受傷率が23%から12%に減少しています。
(川良 美佐雄 マウスガードの機能と効果、臨床スポーツ医学2003より)

ボクシングやアメリカンフットボール、ラクロス(女子)、インラインホッケーなどスポーツマウスが義務化されているスポーツがあります。

また柔道やレスリング、サッカーやバスケットボール、体操などのマスガードの装着を推奨するスポーツも数多く存在します。

スポーツマウスガードは身近な存在となってきているのが分かりますね。

スポーツマウスガードを装着することで、歯や顎の保護、口腔周囲の怪我防止、脳震とうの予防につながります。

スポーツマウスガードは2種類あります。

1つは、マウスフォームドタイプで、店頭やインターネットで購入して装着します。

もう1つは、カスタムメイドタイプです。

カスタムメイドタイプは、歯科医院で歯型をとって作るオリジナルです。

激しいスポーツをなさっていたりケガの心配が強い方は、カスタムメイドタイプをおすすめします。

自費診療のため費用はかかりますが、競技にあった強度の素材を選択してご自身の歯型に合わせて作るため、適合度や効果が高いためです。

マウスガードは嚙み合わせを良くするため、身体機能の向上にも期待できると言われています。

興味のある方は、お近くの歯科医院で一度相談されてはいかがでしょうか。