ドライマウスとシェーグレン症候群

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「ドライマウスとシェーグレン症候群」についてお話しますね。

口の中が乾燥する「ドライマウス」の原因はさまざまで、薬の副作用や加齢、精神的な緊張、口呼吸、自己免疫疾患や糖尿病などの病気、放射線治療、骨髄移植などがあります。

「ドライマウス」の原因となる病気の中で、最近注目を集めているのが「シェーグレン症候群」です。

「シェーグレン症候群」は、体を守るはずの免疫が自身の唾液腺や涙腺を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。

「シェーグレン症候群」の患者さんの多くにドライマウスやドライアイなどの症状があります。

特に中高年の女性に多いのも特徴の一つです。

3ヶ月以上続く乾燥症状がある場合は、一度、かかりつけ医に相談なさるといいかと思います。

唾液の分泌が減ることでさまざまな病気のリスクが高まります。

「ただの口の乾燥」と軽く考えずに、医療機関にご相談ください。

オーラルフレイルとサルコペニアの関係

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「オーラルフレイルとサルコペニアの関係」についてお話しますね。

噛んだり話したりなどの口の機能は、多くの歯が抜けて放置しておくことで低下します。

これを「オーラルフレイル」といいます。

放置し続けることで、栄養摂取量が偏ったり減ったりし、バランスをとる機能も落ち、筋力低下が起こり「サルコペニア」になります。

「サルコペニア」とは、加齢にともなって筋肉量が減ることで体の機能が低下する症状をいいます。

高齢者に発症しやすいのが特徴ですが、加齢だけでなく、運動不足や偏食なども原因とされています。

さらにこの状態が続くと、外出の回数が減り、筋力や心身の活力が低下した「フレイル」の状態になってしまいます。

オーラルフレイルは、定期的に歯医者さんで検診を行ったり、必要な治療を行うことで予防できます。

当院では、年に2~3回の定期検診と歯のクリーニングを推奨しています。

2020年10月1日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user

「歯の萌出」について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯の萌出」についてお話しますね。

歯が生えることを医学用語で「萌出(ほうしゅつ)」といいます。

歯は、乳歯も永久歯も母胎のなかですでに発生がはじまっていて、乳歯は胎齢6週間位から、永久歯は早い歯だと胎齢6ヶ月ごろから始まっています。

乳歯は20本、永久歯は32本ですが、なんらかの原因で正常よりも多く生えてしまう場合もあります。

その歯を過剰歯といい、障害を起こしやすいので抜歯されることが多いです。

また乳歯と交代するはずの永久歯が萌出しないこともあります。

この場合には、乳歯を大切にしなければいけません。

過剰歯や継承歯なしのかたは、診療をしていると時々見かけます。

定期健診で通っていただいて、経過観察を行ったり治療計画を相談しています。

もし気になる症状があれば、一度、歯医者さんにご相談ください。

乳歯が抜けずに大人の歯が生えてきた場合について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「乳歯が抜けずに大人の歯が生えてきた場合」についてお話しますね。

実は、このケースはさほど珍しくありません。

乳歯が抜けずに大人の歯が別の場所から生えてくることは可能性として大いにあります。

早めに残った乳歯を抜いてあげれば、自然に大人の歯が正しい位置に動いてくれることがあります。

もし大人の歯が出てきてしまったら、かかりつけの歯医者さんに電話をするとよいでしょう。

当院では、矯正歯科は行っておりませんが、矯正を希望される方には歯科大や地元の矯正歯科を紹介しております。

また矯正歯科の先生と連携して、抜歯やむし歯治療などを怒っております。

お子さんの歯並びを含め、気になることがあれば些細なことでもかまいません、気軽にご相談くださいね。

セルフケアのポイントについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「セルフケアのポイント」についてお話しますね。

「予防歯科」という言葉は、テレビCMなどでも耳にする機会は増えているのではないでしょうか。

今日は、毎日のセルフケアを効果的に行うためのポイントをお話しますね。

久しぶりに歯医者さんの定期健診に行って、歯垢が貯まっていますね、と言われたことがあるかもしれません。

歯垢とは、歯の表面に付着している細菌の固まりで、むし歯の原因になります。

唾液には口の中の細菌を洗い流す自浄作用がありますが、寝ている間は唾液の分泌量が減るため、細菌が増殖して歯垢を生成します。

乳歯のお子さんの場合は、1日1回以上の自分で歯みがきと、寝る前に親御さんが仕上げ磨きをしっかりするだけでもむし歯予防に大きく貢献します。

大人の方も寝る前の歯みがきはとても大切です。

また、歯みがきの際に、フロスや歯間ブラシも一緒に使うと効果的です。

歯周病の治療

こんにちわ、院長の水野です!

今日は、「歯周病の治療」についてお話しますね。

歯周病は、主に歯と歯茎の間の汚れが原因となり、歯の周りの組織に炎症が広がる病気です。

病気が進むと痛みや膿が出たり、骨に炎症が起こると徐々に溶けていくので、そこに支えられている歯がグラグラして抜けてしまいます。

歯周病は、歯肉炎(歯肉が炎症を起こした状態)と歯周炎(歯肉炎を放置して骨が溶けて始めている状態)の2種類に区別されます。

歯周病の治療は、原因となる汚れの除去が基本となります。

歯肉炎の場合は歯の表面の歯垢を除去しますが、歯周炎がひどくなると歯茎ぐき中の歯垢除去などを丁寧に行います。

治療を行うことで炎症が治まり、歯茎が引き締まり、出血が少なくなります。

歯茎を触る処置なので、2~3日は痛みがでることもあります。

また歯周病は、生活習慣病であり高血圧などと同じで完治することはありません。

毎日のセルフケアと定期的な歯医者さんでのメンテナンスで進行・悪化を防いでいく必要があります。

もし歯茎の痛みや出血などありましたら、一度、歯医者さんを予約してみてはいかがでしょうか。

フッ素を塗る時期や期間について

こんにちわ、院長の水野です!

今日は、「フッ素を塗る時期や期間」についてお話しますね。

年齢的には、1歳半頃から15歳ぐらいまでです。

もちろん個人差がありますので、あくまで目安と捉えて頂き、歯医者さんに相談しながら予防をしてゆくとよいと思います。

生えたての歯は表面のエナメル質がまだ未熟で、むし歯になりやすい状態です。

一方、フッ素には歯の表面を堅く丈夫にする効果と抗菌作用があり、初期むし歯の再石灰化を促す役割を果たします。

そのためフッ素は、歯が生えてから2~3年以内がもっとも効果的と言えます。

実際、この時期にフッ素を用いると、むし歯にかかる割合が20~40%減少すると言われています。

また一番奥の永久歯(12歳臼歯)が生えるまでは定期的にフッ素を塗るとよいかと思います。

歯が生え始めたら、一度、歯医者さんに行ってみてはどうでしょうか。

噛み合わせについて

こんにちわ、院長の水野です!

今日は、「噛み合わせ」についてお話しますね。

歯を失う原因は、虫歯・歯周病・歯ぎしり・食いしばりによる歯の破折などがあります。

虫歯や歯周病は治療しても、歯ぎしり・食いしばりは放置してしまう方が多いように思います。

歯ぎしり・食いしばりは相当な圧力がかかり、歯や顎にかかる負担は小さくはありません。

放置すると、歯がすり減ったり顎関節症の原因になってしまうことがあります。

歯医者さんでは、マウスピースを使って顎関節の負担を軽減させたり、補綴治療で咬合平面を作り直し、症状を改善させることができます。

銀歯などの詰め物の高さを少し調整するだけでも、症状が大幅に改善することもあるんですよ。

どんな些細な質問でも気軽に相談してくださいね。

歯の外傷について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯の外傷」についてお話しますね。

転んだりぶつけるなどの転倒接触事故で、歯が欠けたり、折れてしまうことがあります。

歯に大きな力がかかると歯やその周辺組織にダメージを受けます。

出血のある歯肉の損傷から歯がしみるようになってしまう神経の損傷など、ダメージによって症状は様々です。

歯根幕や骨、歯肉の損傷は、適切な処置で治癒することが多いです。

神経の損傷は炎症度合いが低ければ治癒しますが、ある一定以上の炎症になると神経が壊死してしまうこともあります。

また、欠けたり折れてしまった歯は自然治癒することはなく、歯医者さんで接着処置や修復が必要になります。

もし、大切な歯が折れたりかけてしまった場合は、早めに歯医者さんに相談するとよいでしょう。

当院では、できるだけ歯や神経を保存することに最善を尽くしていますので、気軽にご相談ください。

2020年5月28日 | カテゴリー : 一般歯科 | 投稿者 : smile_user

ブリッジについて

こんにちは、院長の水野です!

今日は、「ブリッジ」についてお話しますね。

ブリッジとは欠損した所を両隣の歯を支持として使い、欠損した所を補う治療です。

ブリッジの長所は取り外しがないため、違和感が少ないことです。

短所は支持として用いる歯は削る必要があることです。

日本補綴学会では、「歯の欠損の補綴歯科診療ガイドライン2008」によると、「1歯の中間欠損に対して,5年生存率でみると,インプラントとブリッジでは差はなく,機能的にもインプラントが有効であるというエビデンスは存在していない」とまとめています。

海外の論文では、10年推定生存率がインプラントよりもブリッジのほうが高いという報告もあります。

ブリッジ以外にも、欠損した歯を補う治療方法は複数あります。

当院では、患者さまのお口の状態や事情などを十分に考慮して、最前な治療を提案しています。

歯を失ったまま放置すると様々な問題が起きてきますので、欠損した歯がある方は一度歯医者さんに相談されるとよいかもしれません。