増加する口腔カンジダ症

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「口腔カンジダ症」について、お話します。

口腔カンジダ症は、免疫力が低下した方や持病のために薬の服用をしている方が罹患しやすい病気です。

特に、寝たきりの方や入院患者に多く見られます。

口腔カンジダ症には、偽膜性カンジダ症、萎縮性カンジダ症、肥厚性カンジダ症と3つの種類があります。

口腔カンジダ症といえば、白い偽膜が付着している偽膜性カンジダ症をイメージされる方が多いと思います。

超高齢社会に伴い、薬の服用による薬剤性のドライマウスが口腔カンジダ症に繋がるケースが非常に多くなってきています。

ドライマウスは、文字通り口呼吸や病気、服薬等により口や喉が乾燥することです。

口腔内の乾燥や違和感を感じたら、一度、かかりつけ医にご相談してみてはいかがでしょうか。

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歯磨きの大切さ

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯磨きの大切さ」について、お話しますね。

歯みがきの一番の目的は、むし歯や歯周病の原因となる「歯垢(プラーク)」を取り除くことにあります。

「歯垢」は細菌の塊で、水に溶けにくく歯の表面にベッタリとくっついているため、うがいだけでは取り除くことができません。

「歯垢」が溜まっていくと硬い「歯石」になり、歯磨きでは取り除くことが難しくなります。

よく患者さんに伝えている、歯磨きのポイントをお話しますね。。

歯ぐきが健康な方は、“ふつう”の硬さの歯ブラシで大丈夫ですよ。

硬すぎると歯ぐきを傷つけたり、やわらかすぎると汚れが落ちづらくなります。

研磨剤が入っている歯磨き粉は、歯が傷ついてしまうため、あまりおすすめはできません。

歯みがきのタイミングは朝起きた直後、毎食後、寝る前に磨くことが理想ですが、忙しさで十分に時間をとることが難しいかたも少なくありません。

昼食時などに時間がとれないときは、お茶を飲んだり、口をすすぐだけでも違います。

また3ヶ月~半年に一度は定期健診で歯医者さんへ行き、歯のクリーニングをすることをお勧めいたします。

2021年5月6日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user

更年期と口腔環境について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「更年期と口腔環境」について、お話しますね。

更年期でホルモンバランスが崩れると、唾液の量が減少しやすくなります。

唾液には、口内の保湿や殺菌作用などさまざまな役割があり、唾液が減ることで歯周病やドライマウス、むし歯のリスクが高くなります。

とくに歯周病は、血液を介して全身に悪影響を及ぼすため、しっかりと予防したいものです。

歯周病の主な原因は、歯磨きで取り除けなかった細菌のかたまりです。

これが歯と歯肉の境目にたまると炎症が起き、悪化すると、歯の根を支えている歯槽骨が溶けて、歯が抜けてしまいます。

また、糖尿病や動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞などのさまざまな病気リスクが上がってしまいます。

歯周病の初期は、歯肉が赤くなり出血しやすくなるものの、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。

しばらく歯医者さんに行っていなかったりお口の中の不調を少しでも感じたら、一度、歯科検診を受けることをおすすめいたします。

入れ歯のメンテナンスの重要性

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「入れ歯のメンテナンスの重要性」について、お話しますね。

国債医療福祉大学大学院教授・竹内孝仁氏の提案で発足した「自立支援歯科学」という学問分野があります。

要介護高齢者を対象に入れ歯の調整と心身の変化(QOL・ADL)との関連性について調査研究が行われています。

実験では、流動食・刻み食だった多くの高齢者が、入れ歯の調整をしたこで固形物(りんご、いなりずし、ようかんなど)を食べられるようになり、前歯で噛む訓練を経て普通食が食べられる状態まで噛む力を取り戻していきました。

それによって、認知症が改善するケースもみられています。

また正しい噛み合わせになったことで身体機能が向上し、それまで車いすだったのが歩行器を使って自分で歩けるようになった人もいたそうです。

“しっかり噛める”ということが、どれほど重要なことなのかがよくわかりますね。

保険医協会が歯科受診についての動画を公開しました

こんにちは、院長の水野です。

今日は、保険医協会が歯科受診についての動画を公開したので紹介しますね。

紹介されている通り、歯医者さんでのコロナクラスターというのはほとんど聞かないですね。

確かに、歯医者さんはコロナウィルスが蔓延するずっと以前より、B型肝炎やHIVなどのウィルス感染対策を徹底してきました。

とはいえ、ワクチン接種が始まりつつありますが、まだまだ感染拡大の収束が見通せない状況が続いています。

自己判断による診療中断はリスクがありますが、コロナウィルスも心配もですよね。

かかりつけ医と相談しながら、一緒にコロナ渦を乗りきりたいですね。

バーニングマウス症候群

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「バーニングマウス症候群(口腔灼熱症候群)」について、お話ししますね。

主な症状は、口腔内のヒリヒリ感やしびれ、味覚異常などで、とくに中高年の女性に多いと言われています。

口腔カンジダ症やドライマウスなどの病気が原因で起こることがあります。

また、ショック・ストレスなどの心因的なものが原因で引き起こされる突発的なものがあります。

「バーニングマウス症候群」の予防としては、もちろん原因である病気の改善に取り組むことが大切ですが、唾液を増やすことも大切です。

食事をよく噛んで食べたり、おしゃべりをするだけでも、唾液の分泌がUPしますよ!

マウスリンスなどを活用するのもよいかもしれませんね。

シーラントについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「シーラント」についてお話しますね。

シーラントとは、奥歯の噛む面の溝にプラスチック(レジン)を埋め込み、むし歯を予防するという方法です。

お子さんの第一大臼歯(6番目の歯)にシーラントを行うことが多いです。

この歯は6歳頃に生えてくるくる歯なので、お子さん自身での十分なブラッシングが難しく保護者の方も乳歯と勘違いしやすい歯です。

シーラントは、歯の溝を埋めるだけなので歯を削ることはありません。

しかし、シーラントは万能ではありません。

お子さんの場合は噛み合わせが安定しないので、シーラントがはがれてしまう場合もあり、虫歯予防の効果が途中で無くなってしまうこともあります。

また、歯の溝は虫歯予防できても、歯と歯の間や歯の側面にはシーラントをすることができないので、お家での歯磨きは必要です。

毎日の歯磨きに加え、定期的に歯医者さんでむし歯のチェックをしたり、フッ素塗布なども行い、お子さんの歯を一緒に守ってゆきたいですね。

新年明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。

本年が地域の皆様や当院の関係者にとりまして健やかで素晴らしい一年になることをご祈念申し上げます。

2020年初めから続くコロナ禍の中、当院は多くの患者さまや医療関係者さまのご理解やご支援により、地域密着型の診療所として使命を全うすることができました。

本当にありがとうございました。

今後とも、医療の安全を心がけ、スタッフ一同、良質な医療を皆様に提供するために頑張ります。

皆様の温かいご支援とご協力をよろしくお願いします。

2021年1月1日 | カテゴリー : ブログ | 投稿者 : smile_user

「お口のことで満足していないこと」の1位は「歯の色」

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「ホワイトニング」についてお話しますね。

2004年ジーシー実施国民意識調査によると、「お口のことで満足していないこと」の1位は「歯の色」でした。

調査によると60%を超える人が「歯の色」に満足していないことがわりました。

ちなみに、2位は「口のにおい」です。

歯に色がついてしまう理由は、いくつもあります。

コーヒーやお茶、タバコ等による変色。
色素が歯の内部まで取り込まれることにより、歯が黄色く見えてしまいます。

加齢による変色。
年齢を重ねるにしたがって、人の歯は自然と黄色く変色していきます。

代表的なものを紹介しましたが、他にも全身疾患に由来する変色など様々な原因があります。
歯医者さんでは、歯を白くするために、「ホワイトニング」という治療法を提供しています。

「ホワイトニング」には種類がありますが、当院では「ホームホワイトニング」を用意しています。

「ホームホワイトニング」は、歯医者さんで専用トレーをつくり、ご自宅でマウストレーにホワイトニングジェルを塗布して決められた時間、継続的に装着することによってホワイトニング効果を得ることができます。

文章だとわかりづらいと思いますので、興味のある方は、ホワイトニングのページもご覧ください。
こちら

歯の色は「ホワイトニング」で改善が期待できるので、お悩みの方は一度歯医者さんにご相談ください。

2020年12月24日 | カテゴリー : 審美歯科 | 投稿者 : smile_user

口腔機能低下症について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「口腔機能低下症」について、お話したいと思います。

「口腔機能低下」とは加齢により口腔内の「感覚」「咀嚼」「嚥下」「唾液分泌」等の機能が少しずつ低下する症状です。

口腔機能低下症は、検査をして、7つの症状(口腔衛生状態不良、口腔乾燥、咬合力低下、舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀嚼機能低下、嚥下機能低下)のうち、3項目以上該当する場合に口腔機能低下症と診断されます。

食べ物や飲み物が飲み込みにくい、硬いものが食べにくくなった、お茶や、汁物等でむせることがある、口の渇きが気になるなどの症状はありませんか?

気になる症状がある場合は、定期健診などのタイミングにでも、かかりつけ医に一度ご相談されてはいかがでしょうか。

老化とともに少しずつ進む口腔内の機能低下は、早い段階から、かかりつけ医と二人三脚で進行を遅らせることで、食事をいつまでも楽しむことができます。