お子さんの粘膜疾患

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「お子さんの粘膜疾患」について、お話します。

お子さんの口腔内のトラブルといえば、むし歯を連想しがちですが、粘膜疾患での受診も少なくはありません。

生後6ヶ月から2歳頃に好発する麻疹では、高熱とともに発疹が全身に広がります。
口腔内にもコプリック班が出現します。

5歳頃までにかかりやすいヘルパンギーナは、痛みを伴う喉に小水疱や口内炎ができます。

手足口病や水疱瘡なども、皮膚だけでなく口腔内にも小水疱がでます。

他にも、口腔カンジダ症やアフタ性口内炎、ヘルペス性歯肉口内炎、萌出性歯肉炎、粘液のう胞など様々な粘膜疾患があります。

症状が口腔内に集中している場合は、かりつけの歯医者さんを早めに受診することをお勧めします。

定期的に歯医者さんへ通い歯の検診やクリーニングを行うことで、口腔内トラブルの早期発見にもつながります。

歯医者の処方箋

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯医者の処方箋」について、お話します。

歯医者では、必要に応じて薬を処方することがあります。

例えば、患部の可能を予防したり止めたりする「抗生物質」は、一度だけの服用では効果がありません。
担当医が必要な量だけ処方しています。
ばい菌を抑制する薬なので、痛みがなくても最後まで飲み切るようにしてください。

その他にも、痛み止めや消毒用のうがい薬などもあります。

アレルギーや服用中の薬があったり妊娠の可能性がある場合は、必ず担当医に伝えてください。

歯医者が出す処方箋は、歯科医師が病状を把握したうえで子ども用であったり妊婦さんが安心して飲めるものであったりと、患者さん一人一人の状態にあったものを用意しています。

そのため、処方された薬を取っておいて後で飲んだり、家族にあげたりすることは避けてください。

またお酒やジュースと一緒に飲むことで効果が弱まったり、副作用が強くでるものもあります。
薬を飲むときは、水またはぬるま湯で服用してください。

2021年10月28日 | カテゴリー : 一般歯科 | 投稿者 : smile_user

ガムをかむメリットについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「ガムをかむメリット」について、お話します。

順天堂大学医学部総合診療科・病院管理学の小林弘幸教授によるロッテの研究によると、ガムを5分間噛むことで、口腔内の免疫グロブリン(lgA)分泌が2.5倍も増加することが確認されました。

ガムを噛むことで味覚刺激と咀嚼刺激が口腔内で相加的に作用し唾液量が増加し免疫グロブリンの分泌が促進された可能性が高いそうです。

唾液中の免疫グロブリンは、口腔内でウィルスや細菌と結合し感染症の予防を担う重要な免疫物質です。

唾液中に免疫グロブリンをしっかり分泌させることはとても重要なことがわかりますね。

ひと息つきたいと思った時に、キシリトールガムを噛んでみるのもよいかもしれませんね。

2021年10月14日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user

歯のクリーニングについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯のクリーニング」について、お話しますね。

歯医者さんで行う「歯のクリーニング」は、通常のブラッシングではなかなか取り除けない「バイオフィルム」と呼ばれる細菌が作った膜を除去することができます。

また、歯ブラシの届きずらい汚れがたまりやすくなっている所もきれいに落とすことができます。

プラークを除去し、しつこいバイオフィルムも除去するので、歯本来の白さを取り戻すだけでなく、むし歯・歯周病の予防にも効果があります。

毎日のブラッシングと定期的な歯のクリーニングで、より健康な歯を維持することができます。

当院の定期健診では、歯に問題がなければ予防処置として歯のクリーニングを行っています。

また歯のトラブルで来院された方には、全ての治療が終了したらメンテナンスとして歯のクリーニングを行っています。

歯のクリーニングを定期的に行うことで、むし歯や歯周病予防につながります。

しばらく歯のクリーニングをしていないと思ったら、一度、かかりつけの歯医者さんに行ってみてはいかがでしょうか。

2021年9月30日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user

子どものお口ぽかんについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「小児のお口ぽかん」について、お話します。

口唇閉鎖不全症といわれる、口がぽかんと常に空いた状態のお子さんが増加傾向にあります。

新潟大学、大垣女子短期大学、鹿児島大学が共同で、日本初の「お口ぽかん」に関する全国大規模疫学調査を行いました。

3~12歳の3399人を対象にしたこの調査では、30.7%がお口ぽかんを示しており、年齢とともに有病率が増加傾向にあることがわかりました。

「お口ぽかん」が続くと、健康面だけでなく、歯並びにも悪影響を及ぼす可能性が示唆されています。

口腔機能の発達不全を予防・改善するためにも、日ごろから「噛む」ことを親御さんが意識してあげるとよいかもしれません。

知覚過敏について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「知覚過敏」について、お話します。

むし歯じゃないのに冷たいものや、甘いもの、ハミガキなどで歯がしみる!

このような症状がある場合、知覚過敏の可能性があります。

歯の表面にあるエナメル質が何らかの原因ではがれたり、ひびが入ったりすることで内側にある象牙質が露出します。

象牙質には細かい管があり、象牙質が露出すると、その管を通って刺激が直接神経に伝わるため歯がしみます。

原因は様々です。

過度な力によるハミガキのブラッシングでエナメル質をキズつけてしまったり、歯ぎしりでエナメル質にひびが入り内側の象牙質が露出することも原因のひとつです。

研磨剤の入っている歯磨き粉をつけすぎて、エナメル質が削れることもあります。

研磨剤のないものや知覚過敏抑制効果のあるものもあるので、歯磨き粉を変えてみるのもよいかもしれません。

かかりつけの歯医者さんにも早めに相談されるとよいでしょう。

軽度の知覚過敏の場合は、象牙質の細かい管を塞いで刺激をブロックする方法があります。

当院では、状態に合った治療方法を提案していますので、気軽にご相談ください。

指しゃぶりについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「お子さんの指しゃぶり」について、お話します。

指しゃぶりは赤ちゃんの象徴的なポーズで、微笑ましいですね。

でも、長期間にわたり指しゃぶりを続けると歯並びや嚙み合わせが悪くなることで、食べものを噛みにくくなったり、発音に悪影響を及ぼすこともあります。

また唇が閉じにくいため、常に口が開いた状態が癖になり、鼻呼吸が身につかず、口呼吸が習慣化することもあります。

3歳以降も癖として指しゃぶりを続けているようだったら、対応が必要です。

基本的には、声かけをしてお子さん自身の自覚を促してください。

叱りつけたりして無理やりやめさせてしまうと、他の癖が現れる原因となることがあります。

大好きなぬいぐるみやご褒美シールなどを活用するなど、お子さんにあった方法で楽しく対応できたら理想ですね。

市販で販売されている、指しゃぶりの対策グッズなどを活用するのもよいでしょう。

関連リンク
小児歯科について

口腔内の乾燥

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「口腔内の乾燥」について、お話します。

口腔内が乾燥すると、カンジダが発生したり、自浄作用が低下して感染症を引き起こして誤嚥性肺炎になりやすいなど、様々なマイナスが生じます。

口腔内乾燥は、様々な要因で起こります。

更年期以降の女性や若くてもがん治療により早期閉経してしまった女性にとくに顕著に出てくると言われています。

また降圧薬や降コリン薬の使用や酸素投与などによる影響もあります。

口腔内の乾燥が強いと舌の動きがこわばあり発音が不明瞭になってしまいます。

伝わりづらくなれば、患者さん本人ももどかしくなり、話したいという気力が減ってしまいます。

「話す」を支えているのは、潤いのある口腔内といえるでしょう。

保湿ジェルを塗布したり、保湿液をスプレーするだけでも、口渇感はかなり軽減されます。

口腔内の乾燥を感じたら、毎日の口腔ケアだけでなく、日々の中に保湿ケアを取り入れるとよいでしょう。

口腔内の乾燥が気になったら、ぜひ、一度ご相談くださいね。

関連リンク

  • ドライマウスについて
  • (クリニックブログ)薬の服用とドライマウスについて
  • (クリニックブログ)ドライマウスとシェーグレン症候群
  • 子どもの歯周病について

    こんにちは、院長の水野です。

    今日は、「子どもの歯周病」について、お話しますね。

    歯周病は、中高年の病気と思われている方が少なくありません。

    しかし、10代でも歯周病になってしまうことがあります。

    まだ若いうちに歯周病になってしまう方は、原因になる細菌だけでなく、免疫力の弱さも両親から受け継いでいる場合があります。

    ふつうでも、若い方のほうが歯周病は早くすすみますが、遺伝子的に免疫が弱い方だとなおさら進行が早まります。

    歯ぐきが少しでも腫れていると感じたら、一度、歯医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。

    定期的に歯医者さんへ通い、歯の検診やクリーニングを行うことで口臭予防にもつながりますよ。

    関連リンク

    唾液中のIgAを増やしましょう

    こんにちは、院長の水野です。

    今日は、「唾液中のIgA」についてお話しますね。

    IgAとは免疫物質の一つであるImmunogloburin A(免疫グロブリンA)の略です。

    IgAを増やすには、野菜や穀物、いも類、豆類などに多く含まれる食物繊維や納豆、ヨーグルトなどの発酵食品をとるとよいでしょう。

    唾液中のIgAをしっかり機能させることも大切です。

    毎日の歯磨きで、口腔内を清潔に保つことで唾液中のIgAが機能します。

    定期的に歯医者さんで歯のクリーニングをし、プラークを除去してもらうことも大切です。

    またコロナ禍でマスクをつける生活が続いていますが、マスクをしていると喉の渇きに気づきにくく水分不足になりがちです。

    からだの水分が少なくなれば唾液も減ってしまいます。

    すると唾液中の抗菌成分が口腔内にいきわたらなくなり、病気になるリスクがあがってしまいます。

    2021年6月10日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user