入れ歯のお手入れについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「入れ歯のお手入れ」について、お話します。

残った歯と同じように、入れ歯にも歯垢や歯石、茶しぶ、たばこのヤニ、食べかすが付着します。

残っている歯も入れ歯もきちんとケアしなければ、残っている歯を失う原因となります。

入れ歯が不衛生だと、口臭や義歯性口内炎、誤嚥性肺炎、味覚障害などの病気にかかりやすくなります。

入れ歯を専用のブラシまたは歯ブラシで洗う際は、落下防止のために水の張った洗面器の上などで行うとよいでしょう。

ブラッシングの後は、入れ歯洗浄剤を使用すると良いですね。

残った歯の歯磨きだけでなく、歯肉のみの部分も口清掃用のスポンジや歯ブラシなどを活用し、汚れの除去やマッサージを行うこともお手入れのポイントです。

また、あたって痛い、うまくかめない、話しづらいなど、入れ歯が合わないと感じたら早めにかかりつけ歯科医にご相談ください。

合わない入れ歯を長期間使用することで、体全体に様々な悪影響をもたらす場合があります。

毎日の正しいケアと定期的な歯医者さんの検診とクリーニングで、いつまでも美味しくかめて、楽しく話せて、笑うことができる毎日を過ごしたいですね。

2022年2月3日 | カテゴリー : 入れ歯, 口臭 | 投稿者 : smile_user

かかりつけ歯科医について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「かかりつけ歯科医」について、お話します。

首都大学東京・星研究室が多摩市高齢者実態調査結果を発表しました。

2001年に65歳以上の13,066人を6年間追跡したところ、かかりつけ歯科医がいる男性の生存率は83%、いない場合は79%。
かかりつけ歯科医がいる女性は91%、いない場合は80%。

かかりつけ歯科医をもつ人は、もたない人より長生きの傾向にあることがわかりました。

十分な口腔ケアができていないと、口臭だけでなく肺炎などの感染症を招き、全身の健康に悪い影響を与えます。

健康寿命を上げるには、残っている歯を含めた口の中と入れ歯、両方のケアが大切です。

定期的に歯医者さんに行くことで、セルフケアだけでは落としきれない歯の汚れをクリーニングしたり、初期の口腔内トラブルを早期発見することができます。

かかりつけ歯科医は、地域に根差ざし、一人ひとりのライフサイクルに沿って口の健康をサポートする頼もしい存在です。

しばらく歯医者に行っていなかったという方は、是非、一度お近くの歯医者さんで検診を受けてみてはいかがでしょうか。

口腔と全身の関係について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「口腔と全身の関係について」について、お話します。

噛んだり話したりするお口の機能は、比較的多くの歯が抜けたまま放置していると低下してゆきます。

これをオーラルフレイルといいます。

オーラルフレイルを放置することで、栄養摂取量が減ったり偏ったりしやすくなります。

具体的には、野菜やお肉などの繊維性食品が食べずらくなり、炭水化物や脂肪の摂取量が増えます。

バランスをとる機能や筋力が低下し、サルコペニアになります。

サルコペニアになると外出なども次第に減ってゆき、心身も耗弱してフレイルになります。

歯が抜けたり、ぐらぐらになる原因は様々ですが、最も多い原因は歯周病です。

歯周病を起こす細菌が血中に入ると動脈硬化症が進行すると共に、血栓ができて、心筋梗塞になることが明らかになっています。

歯周病のケアは、心臓を守る上でも重要といえるでしょう。

また妊婦さんの歯周病は、早産、低体重児出産と関係しています。

初期の歯周病は自覚症状がほとんどありません。

若い方でも生活習慣などで、早くから歯周病になっている方も少なくはありません。

歯周病予防のためにも、定期的に歯医者さんへ行き検診と歯のクリーニングをすることをお勧めします。

歯周病予防の大切さ

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯周病予防の大切さ」について、お話します。

お口の中には500~700種類の細菌がいるといわれており、お口のケアを頑張っている人でも1000~2000億個の細菌がすみついています。

これらは主に、出産後に母親や家族などのもつ菌が感染したものです。

歯を失う主な原因は、むし歯と歯周病です。

日本人の歯を失う原因の3割はむし歯、4割は歯周病です。

歯周病は歯にこびりついた「プラーク(歯垢)」にすみつく「歯周病菌」の繁殖によって起こる感染症で、歯そのものではなく、歯の周りの歯肉に炎症を起こします。

初期の頃は、歯肉炎といわれ、歯ぐきのふちが炎症した状態です。

歯みがきをすると出血したり、口臭があるなどの症状が現れます。

歯肉炎が進行すると歯周病になり、歯槽骨が溶け始め、出血も多くなり、歯がぐらつきはじめます。

最期にははぐきがブヨブヨになり、噛むと痛みを感じます。

歯周病菌が歯ぐきで生じた炎症物質は、歯ぐきの血管から血流にのって全身に感染し、全身でさまざまな影響を起こすことがわかっています。

また歯周病菌が口から直接気管支や肺に入り、呼吸器に悪い影響を与えることもあります。

歯周病予防のために、定期的に歯医者さんで検診を歯のクリーニングをお勧めしています。

当院では、患者さま一人ひとりのライフスタイルに沿って、歯とお口の健康をサポートしています。

どうぞ気軽にご相談ください。

お子さんの粘膜疾患

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「お子さんの粘膜疾患」について、お話します。

お子さんの口腔内のトラブルといえば、むし歯を連想しがちですが、粘膜疾患での受診も少なくはありません。

生後6ヶ月から2歳頃に好発する麻疹では、高熱とともに発疹が全身に広がります。
口腔内にもコプリック班が出現します。

5歳頃までにかかりやすいヘルパンギーナは、痛みを伴う喉に小水疱や口内炎ができます。

手足口病や水疱瘡なども、皮膚だけでなく口腔内にも小水疱がでます。

他にも、口腔カンジダ症やアフタ性口内炎、ヘルペス性歯肉口内炎、萌出性歯肉炎、粘液のう胞など様々な粘膜疾患があります。

症状が口腔内に集中している場合は、かりつけの歯医者さんを早めに受診することをお勧めします。

定期的に歯医者さんへ通い歯の検診やクリーニングを行うことで、口腔内トラブルの早期発見にもつながります。

歯医者の処方箋

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯医者の処方箋」について、お話します。

歯医者では、必要に応じて薬を処方することがあります。

例えば、患部の可能を予防したり止めたりする「抗生物質」は、一度だけの服用では効果がありません。
担当医が必要な量だけ処方しています。
ばい菌を抑制する薬なので、痛みがなくても最後まで飲み切るようにしてください。

その他にも、痛み止めや消毒用のうがい薬などもあります。

アレルギーや服用中の薬があったり妊娠の可能性がある場合は、必ず担当医に伝えてください。

歯医者が出す処方箋は、歯科医師が病状を把握したうえで子ども用であったり妊婦さんが安心して飲めるものであったりと、患者さん一人一人の状態にあったものを用意しています。

そのため、処方された薬を取っておいて後で飲んだり、家族にあげたりすることは避けてください。

またお酒やジュースと一緒に飲むことで効果が弱まったり、副作用が強くでるものもあります。
薬を飲むときは、水またはぬるま湯で服用してください。

2021年10月28日 | カテゴリー : 一般歯科 | 投稿者 : smile_user

ガムをかむメリットについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「ガムをかむメリット」について、お話します。

順天堂大学医学部総合診療科・病院管理学の小林弘幸教授によるロッテの研究によると、ガムを5分間噛むことで、口腔内の免疫グロブリン(lgA)分泌が2.5倍も増加することが確認されました。

ガムを噛むことで味覚刺激と咀嚼刺激が口腔内で相加的に作用し唾液量が増加し免疫グロブリンの分泌が促進された可能性が高いそうです。

唾液中の免疫グロブリンは、口腔内でウィルスや細菌と結合し感染症の予防を担う重要な免疫物質です。

唾液中に免疫グロブリンをしっかり分泌させることはとても重要なことがわかりますね。

ひと息つきたいと思った時に、キシリトールガムを噛んでみるのもよいかもしれませんね。

2021年10月14日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user

歯のクリーニングについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯のクリーニング」について、お話しますね。

歯医者さんで行う「歯のクリーニング」は、通常のブラッシングではなかなか取り除けない「バイオフィルム」と呼ばれる細菌が作った膜を除去することができます。

また、歯ブラシの届きずらい汚れがたまりやすくなっている所もきれいに落とすことができます。

プラークを除去し、しつこいバイオフィルムも除去するので、歯本来の白さを取り戻すだけでなく、むし歯・歯周病の予防にも効果があります。

毎日のブラッシングと定期的な歯のクリーニングで、より健康な歯を維持することができます。

当院の定期健診では、歯に問題がなければ予防処置として歯のクリーニングを行っています。

また歯のトラブルで来院された方には、全ての治療が終了したらメンテナンスとして歯のクリーニングを行っています。

歯のクリーニングを定期的に行うことで、むし歯や歯周病予防につながります。

しばらく歯のクリーニングをしていないと思ったら、一度、かかりつけの歯医者さんに行ってみてはいかがでしょうか。

2021年9月30日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user

子どものお口ぽかんについて

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「小児のお口ぽかん」について、お話します。

口唇閉鎖不全症といわれる、口がぽかんと常に空いた状態のお子さんが増加傾向にあります。

新潟大学、大垣女子短期大学、鹿児島大学が共同で、日本初の「お口ぽかん」に関する全国大規模疫学調査を行いました。

3~12歳の3399人を対象にしたこの調査では、30.7%がお口ぽかんを示しており、年齢とともに有病率が増加傾向にあることがわかりました。

「お口ぽかん」が続くと、健康面だけでなく、歯並びにも悪影響を及ぼす可能性が示唆されています。

口腔機能の発達不全を予防・改善するためにも、日ごろから「噛む」ことを親御さんが意識してあげるとよいかもしれません。

知覚過敏について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「知覚過敏」について、お話します。

むし歯じゃないのに冷たいものや、甘いもの、ハミガキなどで歯がしみる!

このような症状がある場合、知覚過敏の可能性があります。

歯の表面にあるエナメル質が何らかの原因ではがれたり、ひびが入ったりすることで内側にある象牙質が露出します。

象牙質には細かい管があり、象牙質が露出すると、その管を通って刺激が直接神経に伝わるため歯がしみます。

原因は様々です。

過度な力によるハミガキのブラッシングでエナメル質をキズつけてしまったり、歯ぎしりでエナメル質にひびが入り内側の象牙質が露出することも原因のひとつです。

研磨剤の入っている歯磨き粉をつけすぎて、エナメル質が削れることもあります。

研磨剤のないものや知覚過敏抑制効果のあるものもあるので、歯磨き粉を変えてみるのもよいかもしれません。

かかりつけの歯医者さんにも早めに相談されるとよいでしょう。

軽度の知覚過敏の場合は、象牙質の細かい管を塞いで刺激をブロックする方法があります。

当院では、状態に合った治療方法を提案していますので、気軽にご相談ください。