唾液中のIgAを増やしましょう

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「唾液中のIgA」についてお話しますね。

IgAとは免疫物質の一つであるImmunogloburin A(免疫グロブリンA)の略です。

IgAを増やすには、野菜や穀物、いも類、豆類などに多く含まれる食物繊維や納豆、ヨーグルトなどの発酵食品をとるとよいでしょう。

唾液中のIgAをしっかり機能させることも大切です。

毎日の歯磨きで、口腔内を清潔に保つことで唾液中のIgAが機能します。

定期的に歯医者さんで歯のクリーニングをし、プラークを除去してもらうことも大切です。

またコロナ禍でマスクをつける生活が続いていますが、マスクをしていると喉の渇きに気づきにくく水分不足になりがちです。

からだの水分が少なくなれば唾液も減ってしまいます。

すると唾液中の抗菌成分が口腔内にいきわたらなくなり、病気になるリスクがあがってしまいます。

2021年6月10日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user

増加する口腔カンジダ症

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「口腔カンジダ症」について、お話します。

口腔カンジダ症は、免疫力が低下した方や持病のために薬の服用をしている方が罹患しやすい病気です。

特に、寝たきりの方や入院患者に多く見られます。

口腔カンジダ症には、偽膜性カンジダ症、萎縮性カンジダ症、肥厚性カンジダ症と3つの種類があります。

口腔カンジダ症といえば、白い偽膜が付着している偽膜性カンジダ症をイメージされる方が多いと思います。

超高齢社会に伴い、薬の服用による薬剤性のドライマウスが口腔カンジダ症に繋がるケースが非常に多くなってきています。

ドライマウスは、文字通り口呼吸や病気、服薬等により口や喉が乾燥することです。

口腔内の乾燥や違和感を感じたら、一度、かかりつけ医にご相談してみてはいかがでしょうか。

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歯磨きの大切さ

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯磨きの大切さ」について、お話しますね。

歯みがきの一番の目的は、むし歯や歯周病の原因となる「歯垢(プラーク)」を取り除くことにあります。

「歯垢」は細菌の塊で、水に溶けにくく歯の表面にベッタリとくっついているため、うがいだけでは取り除くことができません。

「歯垢」が溜まっていくと硬い「歯石」になり、歯磨きでは取り除くことが難しくなります。

よく患者さんに伝えている、歯磨きのポイントをお話しますね。。

歯ぐきが健康な方は、“ふつう”の硬さの歯ブラシで大丈夫ですよ。

硬すぎると歯ぐきを傷つけたり、やわらかすぎると汚れが落ちづらくなります。

研磨剤が入っている歯磨き粉は、歯が傷ついてしまうため、あまりおすすめはできません。

歯みがきのタイミングは朝起きた直後、毎食後、寝る前に磨くことが理想ですが、忙しさで十分に時間をとることが難しいかたも少なくありません。

昼食時などに時間がとれないときは、お茶を飲んだり、口をすすぐだけでも違います。

また3ヶ月~半年に一度は定期健診で歯医者さんへ行き、歯のクリーニングをすることをお勧めいたします。

2021年5月6日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user

更年期と口腔環境について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「更年期と口腔環境」について、お話しますね。

更年期でホルモンバランスが崩れると、唾液の量が減少しやすくなります。

唾液には、口内の保湿や殺菌作用などさまざまな役割があり、唾液が減ることで歯周病やドライマウス、むし歯のリスクが高くなります。

とくに歯周病は、血液を介して全身に悪影響を及ぼすため、しっかりと予防したいものです。

歯周病の主な原因は、歯磨きで取り除けなかった細菌のかたまりです。

これが歯と歯肉の境目にたまると炎症が起き、悪化すると、歯の根を支えている歯槽骨が溶けて、歯が抜けてしまいます。

また、糖尿病や動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞などのさまざまな病気リスクが上がってしまいます。

歯周病の初期は、歯肉が赤くなり出血しやすくなるものの、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。

しばらく歯医者さんに行っていなかったりお口の中の不調を少しでも感じたら、一度、歯科検診を受けることをおすすめいたします。

入れ歯のメンテナンスの重要性

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「入れ歯のメンテナンスの重要性」について、お話しますね。

国債医療福祉大学大学院教授・竹内孝仁氏の提案で発足した「自立支援歯科学」という学問分野があります。

要介護高齢者を対象に入れ歯の調整と心身の変化(QOL・ADL)との関連性について調査研究が行われています。

実験では、流動食・刻み食だった多くの高齢者が、入れ歯の調整をしたこで固形物(りんご、いなりずし、ようかんなど)を食べられるようになり、前歯で噛む訓練を経て普通食が食べられる状態まで噛む力を取り戻していきました。

それによって、認知症が改善するケースもみられています。

また正しい噛み合わせになったことで身体機能が向上し、それまで車いすだったのが歩行器を使って自分で歩けるようになった人もいたそうです。

“しっかり噛める”ということが、どれほど重要なことなのかがよくわかりますね。

保険医協会が歯科受診についての動画を公開しました

こんにちは、院長の水野です。

今日は、保険医協会が歯科受診についての動画を公開したので紹介しますね。

紹介されている通り、歯医者さんでのコロナクラスターというのはほとんど聞かないですね。

確かに、歯医者さんはコロナウィルスが蔓延するずっと以前より、B型肝炎やHIVなどのウィルス感染対策を徹底してきました。

とはいえ、ワクチン接種が始まりつつありますが、まだまだ感染拡大の収束が見通せない状況が続いています。

自己判断による診療中断はリスクがありますが、コロナウィルスも心配もですよね。

かかりつけ医と相談しながら、一緒にコロナ渦を乗りきりたいですね。

口腔機能低下症について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「口腔機能低下症」について、お話したいと思います。

「口腔機能低下」とは加齢により口腔内の「感覚」「咀嚼」「嚥下」「唾液分泌」等の機能が少しずつ低下する症状です。

口腔機能低下症は、検査をして、7つの症状(口腔衛生状態不良、口腔乾燥、咬合力低下、舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀嚼機能低下、嚥下機能低下)のうち、3項目以上該当する場合に口腔機能低下症と診断されます。

食べ物や飲み物が飲み込みにくい、硬いものが食べにくくなった、お茶や、汁物等でむせることがある、口の渇きが気になるなどの症状はありませんか?

気になる症状がある場合は、定期健診などのタイミングにでも、かかりつけ医に一度ご相談されてはいかがでしょうか。

老化とともに少しずつ進む口腔内の機能低下は、早い段階から、かかりつけ医と二人三脚で進行を遅らせることで、食事をいつまでも楽しむことができます。

免疫力アップの「歯磨き」

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「免疫力アップの歯磨きのタイミング」をお話したいと思います。

今世界中で大変なことになっている新型コロナウィルスも、口腔内の環境に罹患リスクが左右されます。

インフルエンザは適切な口腔ケアで、発症率を下げたというデータもあるので、新型コロナウィルスの対策にもつながりそうですね。

歯磨きをするタイミングはもちろん1日3回毎食後が理想ですが、特に、起床後すぐと寝る前は丁寧に歯磨きをするとよいでしょう。

寝ている間は唾液が少なく、菌が増殖するためです。

ただし力を入れて磨きすぎるのはよくありません。

病原体は粘膜から侵入しますが、磨きすぎで歯肉を傷つけると侵入する入り口を広げてしまうことになりかねません。

特に、歯周病の方は、すでに口の中に傷がある状態なので気をつける必要があります。

また歯肉の奥にたまったプラークや歯石は自力では取れません。

定期的に歯医者さんに検診に行って、むし歯や歯ぐきの状態をチェックすることが大切です。

歯の神経について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯の神経」について、お話しますね。

歯の神経は、歯全体に栄養を運ぶという重要な役割があります。

また噛むことによる刺激を受け止めたり、感じたりしています。

さらに、むし歯になった時に冷たさや痛さを感じます。

このおかげで歯の異常を感知し、発見につなげることができます。

また神経を取った歯は、外見上は骨に埋まり、歯茎に支えられているものの、枯れ葉と同じで栄養が届かずに弱くなっていきます。

まだ歯の神経を治療せずに済んでいる方は、健康な歯をしっかりと守ってゆきたいですね。

神経の治療をした歯がある方は、まだ治療していない歯をしっかりと守りつつ、その後の歯の様子をしっかりとフォローしてゆく必要があります。

3ヶ月から半年に一度は定期的な歯の検診やクリーニングをお勧めいたします。

骨粗しょう症と口腔ケア

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「骨粗しょう症と口腔ケア」についてお話しますね。

骨粗しょう症は、歯を支えているあごの骨も弱くなり、歯の周りの組織に炎症を起こしやすくなるため、歯周病になりやすくなります。

歯周病が悪化すると、あごの骨にも炎症が広がり、重篤な骨の病気にかかってしまうことがあります。

下くちびるや下あごあたりに痺れがあったり、あごに鈍い痛みが続いているなどの症状がある方は早めに担当医に相談されるとよいでしょう。

骨粗しょう症の方は、健康な人以上に、毎日のブラッシングを丁寧にし、口腔内を清潔に保つようにしてください。

また歯医者さんでの定期的な検診と歯のクリーニングも大切です。

骨粗しょう症の治療中の方が歯医者にかかるときは必ず、骨粗しょう症である旨を伝えてくださいね。

骨粗しょう症の方の歯科治療には、担当の医師と歯科医師の連携が必要です。