入れ歯のメンテナンスの重要性

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「入れ歯のメンテナンスの重要性」について、お話しますね。

国債医療福祉大学大学院教授・竹内孝仁氏の提案で発足した「自立支援歯科学」という学問分野があります。

要介護高齢者を対象に入れ歯の調整と心身の変化(QOL・ADL)との関連性について調査研究が行われています。

実験では、流動食・刻み食だった多くの高齢者が、入れ歯の調整をしたこで固形物(りんご、いなりずし、ようかんなど)を食べられるようになり、前歯で噛む訓練を経て普通食が食べられる状態まで噛む力を取り戻していきました。

それによって、認知症が改善するケースもみられています。

また正しい噛み合わせになったことで身体機能が向上し、それまで車いすだったのが歩行器を使って自分で歩けるようになった人もいたそうです。

“しっかり噛める”ということが、どれほど重要なことなのかがよくわかりますね。

保険医協会が歯科受診についての動画を公開しました

こんにちは、院長の水野です。

今日は、保険医協会が歯科受診についての動画を公開したので紹介しますね。

紹介されている通り、歯医者さんでのコロナクラスターというのはほとんど聞かないですね。

確かに、歯医者さんはコロナウィルスが蔓延するずっと以前より、B型肝炎やHIVなどのウィルス感染対策を徹底してきました。

とはいえ、ワクチン接種が始まりつつありますが、まだまだ感染拡大の収束が見通せない状況が続いています。

自己判断による診療中断はリスクがありますが、コロナウィルスも心配もですよね。

かかりつけ医と相談しながら、一緒にコロナ渦を乗りきりたいですね。

口腔機能低下症について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「口腔機能低下症」について、お話したいと思います。

「口腔機能低下」とは加齢により口腔内の「感覚」「咀嚼」「嚥下」「唾液分泌」等の機能が少しずつ低下する症状です。

口腔機能低下症は、検査をして、7つの症状(口腔衛生状態不良、口腔乾燥、咬合力低下、舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀嚼機能低下、嚥下機能低下)のうち、3項目以上該当する場合に口腔機能低下症と診断されます。

食べ物や飲み物が飲み込みにくい、硬いものが食べにくくなった、お茶や、汁物等でむせることがある、口の渇きが気になるなどの症状はありませんか?

気になる症状がある場合は、定期健診などのタイミングにでも、かかりつけ医に一度ご相談されてはいかがでしょうか。

老化とともに少しずつ進む口腔内の機能低下は、早い段階から、かかりつけ医と二人三脚で進行を遅らせることで、食事をいつまでも楽しむことができます。

免疫力アップの「歯磨き」

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「免疫力アップの歯磨きのタイミング」をお話したいと思います。

今世界中で大変なことになっている新型コロナウィルスも、口腔内の環境に罹患リスクが左右されます。

インフルエンザは適切な口腔ケアで、発症率を下げたというデータもあるので、新型コロナウィルスの対策にもつながりそうですね。

歯磨きをするタイミングはもちろん1日3回毎食後が理想ですが、特に、起床後すぐと寝る前は丁寧に歯磨きをするとよいでしょう。

寝ている間は唾液が少なく、菌が増殖するためです。

ただし力を入れて磨きすぎるのはよくありません。

病原体は粘膜から侵入しますが、磨きすぎで歯肉を傷つけると侵入する入り口を広げてしまうことになりかねません。

特に、歯周病の方は、すでに口の中に傷がある状態なので気をつける必要があります。

また歯肉の奥にたまったプラークや歯石は自力では取れません。

定期的に歯医者さんに検診に行って、むし歯や歯ぐきの状態をチェックすることが大切です。

歯の神経について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯の神経」について、お話しますね。

歯の神経は、歯全体に栄養を運ぶという重要な役割があります。

また噛むことによる刺激を受け止めたり、感じたりしています。

さらに、むし歯になった時に冷たさや痛さを感じます。

このおかげで歯の異常を感知し、発見につなげることができます。

また神経を取った歯は、外見上は骨に埋まり、歯茎に支えられているものの、枯れ葉と同じで栄養が届かずに弱くなっていきます。

まだ歯の神経を治療せずに済んでいる方は、健康な歯をしっかりと守ってゆきたいですね。

神経の治療をした歯がある方は、まだ治療していない歯をしっかりと守りつつ、その後の歯の様子をしっかりとフォローしてゆく必要があります。

3ヶ月から半年に一度は定期的な歯の検診やクリーニングをお勧めいたします。

骨粗しょう症と口腔ケア

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「骨粗しょう症と口腔ケア」についてお話しますね。

骨粗しょう症は、歯を支えているあごの骨も弱くなり、歯の周りの組織に炎症を起こしやすくなるため、歯周病になりやすくなります。

歯周病が悪化すると、あごの骨にも炎症が広がり、重篤な骨の病気にかかってしまうことがあります。

下くちびるや下あごあたりに痺れがあったり、あごに鈍い痛みが続いているなどの症状がある方は早めに担当医に相談されるとよいでしょう。

骨粗しょう症の方は、健康な人以上に、毎日のブラッシングを丁寧にし、口腔内を清潔に保つようにしてください。

また歯医者さんでの定期的な検診と歯のクリーニングも大切です。

骨粗しょう症の治療中の方が歯医者にかかるときは必ず、骨粗しょう症である旨を伝えてくださいね。

骨粗しょう症の方の歯科治療には、担当の医師と歯科医師の連携が必要です。

歯の定期健診が節約になるか

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯の定期健診が節約になるか」お話していと思います。

先日、「歯医者さんに聞いてみた! 歯の定期メンテナンス=トータル300万の節約になる理由」という記事がネットに出ていました。

次のような内容でした。

予防歯科のために歯医者に通うと、1回に付き3,000円程度かかることが多く、3ヶ月から半年に1度の通院で年額にすると1万2,000円〜6,000円ほどになる。

それに対し、痛むほど悪化していれば1回の治療で2,000円〜4,000円、それを短い期間で何回か通わなければならなくなり、1か所の虫歯を治療するだけで総額1万円以上かかることもある。

また治療が終わっても、入れ歯やインプラントは加齢や口内の状況、入れ歯の消耗具合に応じて定期的な作り替えが必要になる。

虫歯の治療費と入れ歯の維持費を総合すると、80歳までの治療費は430万円ほどになるの対し、歯をメンテナンスしていけば150万円程度
だから、歯科に定期的に通うのが結果的に節約になるというものでした。

治療費に注目した試算のようですが、オーラルフレイルが原因でフレイルになってしまうことで、生活や介護の面でも金銭的な負担はUPするかもしれませんね。

新型コロナウィルスの対策

こんにちは、院長の水野です。

新型コロナウィルスの影響による自粛生活が続いていますね。

患者さまにおかれましても、ご自愛のほど心よりお祈り申し上げます。

当院では、定期健診を再開し、院内の感染症予防・拡散防止のための衛生管理対策を徹底しながら診療にあたっております。

混雑を減らすために患者様の予約・受け入れを調整したり、患者さまごとのユニットはもちろん、院内の清掃・消毒を強化しています。

院内スタッフの健康管理に力を入れ、フェイスシールド・マスクなどの着用も徹底しています。

一軒家タイプの構造ゆえ、ウィルス対策で重要な十分な換気ができることも大きな安心材料の1つです。

また来院患者さまのマスク着用や検温のご協力をお願いしています。

自己判断で治療の中断をされていた方のお口の中が悪化して、痛みが出てしまったというお電話が少し増えてきています。

できる限りの新型コロナ対策をしておりますので、痛みが激しくなるまえに、ご相談ください。

歯の耐用年数と予防意識

こんにちは、院長の水野です。

いまは人生100年時代と言われており、歯の耐用年数もそれだけ長く必要となってきています。

歯が失われる原因は、歯周病が37%、虫歯が29%、破折18%、その他16%で
す(厚生労働省2018年抜歯の主原因と主原因別にみた抜歯より)。

歯周病と虫歯での抜歯の合計は6割を超えています。

初期段階で治療を開始できれば、抜歯を避けることができます。

定期的に歯医者さんで検診とクリーニングを行うことで、虫歯などの早期発見につながり、予防意識も高まります。

歯の耐用年数をあげるには、予防意識をもつことが大切です。

例えば、歯がダメになってインプラントを入れたとしても、毎日の歯磨きや歯医者さんでの定期的な歯のクリーニングを怠れば、インプラント周囲炎になってせっかくのインプラントがダメになってしまいます。

治療後も、予防意識をもって毎日の歯磨きや定期的な歯医者さんでの検診・クリーニングが大切です。

オーラルフレイルとサルコペニアの関係

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「オーラルフレイルとサルコペニアの関係」についてお話しますね。

噛んだり話したりなどの口の機能は、多くの歯が抜けて放置しておくことで低下します。

これを「オーラルフレイル」といいます。

放置し続けることで、栄養摂取量が偏ったり減ったりし、バランスをとる機能も落ち、筋力低下が起こり「サルコペニア」になります。

「サルコペニア」とは、加齢にともなって筋肉量が減ることで体の機能が低下する症状をいいます。

高齢者に発症しやすいのが特徴ですが、加齢だけでなく、運動不足や偏食なども原因とされています。

さらにこの状態が続くと、外出の回数が減り、筋力や心身の活力が低下した「フレイル」の状態になってしまいます。

オーラルフレイルは、定期的に歯医者さんで検診を行ったり、必要な治療を行うことで予防できます。

当院では、年に2~3回の定期検診と歯のクリーニングを推奨しています。

2020年10月1日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user