「薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)」について

こんにちは、院長の水野です。

今日は少し聞き慣れない病気「薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)」について、わかりやすくお話ししたいと思います。

この病気は、骨粗しょう症やがんの治療などで使われる一部のお薬が原因で、あごの骨が壊れてしまうことがあるというものです。

特に下あごに起こりやすく、口の中に骨が見えてきたり、痛みや腫れが出たりすることがあります。

この病気の治療は、壊れてしまった骨を手術で取り除くことが中心になります。

進行してしまうと広い範囲の骨を切除しなければならず、食事や会話に支障が出ることもあります。

だからこそ、早めに見つけて対処することがとても大切です。

予防のためにできることは、まずお口の中を清潔に保つことです。

お薬を飲み始める前に、歯科でしっかりチェックしてもらいましょう。

入れ歯を使っている方は、きちんと合っているかも確認しておくと安心です。

また、治療中のお薬については、歯科医師に必ず伝えてください。

特に注射タイプのお薬は、お薬手帳に書かれていないこともあるので注意が必要です。

この病気は、骨粗しょう症のお薬を使っている方でも、発症する確率は1%以下とされています。

過度に心配する必要はありませんが、定期的な歯科受診とお薬の情報共有が、何よりの予防になります。

お口の健康は、全身の健康にもつながっています。

気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。

2025年9月4日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user