こんにちわ、院長の水野です。
今日は、「小児がん」について触れたいと思います。
近年、小児がんの治療は進歩し、生存率が向上する一方、治療に起因する合併症も増えています。
歯科に関係する合併症もあるんですよ。
化学療法や放射線治療によって、口内炎や口腔乾燥、味覚障害、歯肉炎、むし歯、歯周病といった合併症が起こりやすくなります。
口腔内合併症を防ぐには、口の中を清潔に保つことが重要になります。
治療の副作用で食べられなくなると歯磨きの回数も減ってしまいがちですが、“噛む”ことが減ると唾液が十分に分泌されません。
そのため、口の中の汚れを唾液で洗い流すことができなくなり、口腔内環境が悪くなってしまいます。
つまり、食べられないときこそ歯磨きは大切なのです。
また小児がんを経験された場合、がんセンターの長期フォローアップと地域の歯医者さんの定期健診がとても大切になります。