こんにちは、院長の水野です。
今日は、「脳卒中と口腔ケア」について、お話をしたいと思います。
「脳卒中」とは、突然発症する脳血管の病気の総称です。
歯周病は血液疾患や呼吸器疾患のほか、全身にさまざまな影響を及ぼし、脳卒中との関連も注目されています。
歯周病やむし歯を放置することで、歯肉などの傷から菌が血管内に入り、心臓の弁に菌が付着すると感染症心内膜炎という病気になるだけでなく、その菌が血液を通して脳に流入し、細菌性の脳動脈瘤をつくることもあります。
また、歯周病は首の頸動脈の動脈硬化を引き起こす可能性も指摘されています。
脳卒中を発症後は、麻痺や筋力の低下で歯磨きが難しくなることも多くなります。
歯医者さんでの歯周病治療は、脳卒中の予防・再発を防止するうえでも重要になってきます。
気象の変化に関係があると病症の総称を「気象病」といいますが、脳卒中も実は気象病と無関係ではありません。
暑い夏はからだから水分が失われ脳梗塞、寒い冬は血圧の上昇で血管が切れやすくなる脳出血が起きやすいためです。
治療途中の歯がない方は、気候の穏やかな春と秋に定期健診を受診して、猛暑と寒冬に備えてもよいかもしれませんね。