オーラルフレイルのはじまり

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「オーラルフレイル」について、お話をしたいと思います。

オーラルフレイルの評価は、自分の歯が少ない、硬い食品が食べづらい、むせやすい、食べこぼす、口が乾く、舌の力が弱い、活舌が悪くなった、などの口のささいなトラブルなどをみてゆき、それらが積み重なった状態に進むと「口腔機能低下症」としてその人にあった治療が開始されます。

口腔機能の低下のささいなサインは見逃しやすく、高齢の患者さん自身も老化現象として軽く捉える可能性があります。

症状が気になりはじめた時に、気軽に相談できるかかりつけ医が近くにいると安心ですね。

年に1~2度でも定期健診へいき、口腔内の状況をかかりつけの歯医者さんと共有するとよいでしょう。

筋トレで身体の筋肉が鍛えられるように、口腔機能の維持・向上には舌や口の周りのトレーニングが有効です。

有名なものとして、「パタカラ体操」があります。

しっかりと唇を閉じてから「パッ」、舌を上顎にくっつけて「タッ」、舌の奥に力を入れて喉を締めるように「カッ」、舌の先を前歯の裏につけて舌を丸めるように「ラッ」。

1音1音はっきりと発音し、それぞれ8~10回ずつを目安に数セット行います。

「パタカラ体操」は唾液の分泌を促す効果もありますよ。

さらに首のストレッチで首や肩周りの筋肉の緊張をほぐすこともおすすめです。

首や肩の周囲には嚥下に必要な筋肉が集まっています。

ストレッチで筋肉の緊張がほぐれて血行が促進されると、噛む力や飲み込む力がアップします。

2022年6月16日 | カテゴリー : 予防歯科 | 投稿者 : smile_user

歯の喪失年齢について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯の喪失年齢」について、お話をしたいと思います。

2005年の千葉県歯科保健実態調査によれば、男性のワースト1位は左下顎第2大臼歯(58.2歳)、2位は右下顎第1大臼歯(58.3歳)、3位は左上顎第2小臼歯(59.2歳)。

女性のワースト1位は右上顎第2小臼歯(58.8歳)、2位は右下顎第2大臼歯(59歳)、3位は右下顎第1大臼歯(59.5歳)。

調査結果をみる限りでは、歯の喪失年齢は奥歯が上位をしめています。

奥歯の喪失年齢が早いのは、奥歯周辺は狭くて十分な歯みがきがしずらいことも大きな要因と考えられるでしょう。

プラークは、歯ブラシの毛先が当たらないと取り除くことはできず、プラークを放置するとことでむし歯や歯周病になります。

普段の歯ブラシに加え、デンタルフロスや歯間ブラシなども活用するとよいでしょう。

また、定期的に歯医者さんへ行って、歯のクリーニングや検診をすることもおすすめです。