こんにちは、院長の水野です。
今日は、「口腔と全身の関係について」について、お話します。
噛んだり話したりするお口の機能は、比較的多くの歯が抜けたまま放置していると低下してゆきます。
これをオーラルフレイルといいます。
オーラルフレイルを放置することで、栄養摂取量が減ったり偏ったりしやすくなります。
具体的には、野菜やお肉などの繊維性食品が食べずらくなり、炭水化物や脂肪の摂取量が増えます。
バランスをとる機能や筋力が低下し、サルコペニアになります。
サルコペニアになると外出なども次第に減ってゆき、心身も耗弱してフレイルになります。
歯が抜けたり、ぐらぐらになる原因は様々ですが、最も多い原因は歯周病です。
歯周病を起こす細菌が血中に入ると動脈硬化症が進行すると共に、血栓ができて、心筋梗塞になることが明らかになっています。
歯周病のケアは、心臓を守る上でも重要といえるでしょう。
また妊婦さんの歯周病は、早産、低体重児出産と関係しています。
初期の歯周病は自覚症状がほとんどありません。
若い方でも生活習慣などで、早くから歯周病になっている方も少なくはありません。
歯周病予防のためにも、定期的に歯医者さんへ行き検診と歯のクリーニングをすることをお勧めします。