今日は、「歯周病と糖尿病の関係」についてお話しますね。
糖尿病になると血管障害により口の中の血流も悪くなるため、抵抗力が落ちて歯周病菌に感染しやすくなります。
高血糖の状態で歯周病になると、体は骨を溶かす物質を多量に放出して骨を溶かしてしまいます。
糖尿病の方が歯周病になりやすいとよく言われるのは、こうした理由からです。
この悪い関係を断ち切るには、血糖コントロールとプラークコントロールが大切です。
プラークコントロールの基本は、毎食後の丁寧な歯みがきです。
定期的に歯医者さんへ行って、プラークの除去と歯周病のチェックを行うのもおすすめです。
また糖尿病の方は、歯科を受診する時には必ず糖尿病であることを伝えてください。
抜歯や外科的処置を行う場合、血糖コントロールが不良だと治療内容を考慮する必要があります。
歯科受診の際の注意点をまとめますね。
- 現在の血糖コントロールの状態を伝える
- 合併症があれば伝える
- 薬物療法を受けている方は、経口薬やインスリンの種類を伝える
- 糖尿病以外で飲んでいる薬もすべて伝える
- 抜歯などの外科治療を受ける際は、主治医に相談する
血糖コントロールとプラークコントロールを行い、歯周病を予防しましょう。