
クリニックブログでは、歯に関する情報や症例、当院の取り組みなどを紹介しています。
毎週水曜日の週1ペースでのんびりと更新しています。
こんにちは、院長の水野です。
今日は、「入れ歯のお手入れと肺炎予防」について、お話をしたいと思います。
高齢の方にとって、口腔環境の悪化は誤嚥性肺炎を引き起こす原因となったり命と密接に関わってきます。
入れ歯を毎日清掃する方と比べて毎日清掃しない方では、肺炎発症率が高いという調査結果も出ています。
不潔な入れ歯を使い続けると入れ歯の表面に「デンチャープラーク」という細菌の塊が付着します。
この細菌が気管に侵入することで、肺炎を引き起こす原因となります。
入れ歯ケアについて、少しお話しますね。
入れ歯を磨く際は、入れ歯本体を傷つけないように歯磨き粉などは使用せず、丁寧に磨くをことを心がけてください。
就寝時は外して、洗浄液につけておくことをおすすめします。
一日一回程度、入れ歯の洗浄液につけることで、殺菌し清潔さを保つことができます。
入れ歯を外したあとは、ご自身のお口の中もしっかりケアをしましょう。
残っているご自身の歯はもちろん、歯肉や舌の汚れを落とすことも大切です。
こんにちは、院長の水野です。
今日は、「歯周病と感染リスク」について、お話をしたいと思います。
ウィルスが口から粘膜へ侵入する際、口の中の細菌が侵入を手助けしてしまっていることがあります。
数ある細菌の中でも歯周病菌は特に強力で、歯周病菌の助けを借りて侵入したウィルスは増殖して様々な症状を引き起こします。
逆にいえば、ウィルス性の風邪やインフルエンザなどは、歯周病菌を減らすことで感染リスクを低下させることができます。
歯周病は、プラーク(歯垢)という最近の塊の中に潜んでいて、毎日しっかり歯磨きをしても完璧に除去することは難しく、口の中に蓄積されていきます。
日頃の歯磨きに加え、フロスや歯間ブラシなどを使うと除去率がUPします。
また、定期的に歯医者さんで歯のクリーニングを行い、セルフケアでは取り切れなかったプラークを除去すると良いでしょう。
特に、今年は全国でインフルエンザが異例の流行状況となっており、手洗いとうがいに加え口腔環境のケアも心がけてウィルス感染を予防したいですね。