
クリニックブログでは、歯に関する情報や症例、当院の取り組みなどを紹介しています。
毎週水曜日の週1ペースでのんびりと更新しています。
こんにちは、院長の水野です。
今日は、「おでこ体操」について、お話をしたいと思います。
お口の病気は、初期の自覚症状があまりない方が少なくありません。
むし歯や歯周病もそうですが、とくに「かみにくい」「飲み込みにくい」などのオーラルフレイルは、気づかないうちに進行しています。
飲み込む力が弱いと、飲食物が気管に入りやすくなり、誤嚥性肺炎や窒息につながる危険があります。
高齢者の死因上位にある「誤嚥性肺炎」は、細菌の混じった飲食物や唾液が誤って気管に入り、肺まで侵入して起きる肺炎です。
日頃の口腔内ケアと歯科検診時の歯のクリーニングで、常に口腔内の悪い細菌を減らしておきたいですね。
また「飲み込む力を鍛える」ことも大切です。
飲み込む力(のどの筋力)を鍛えるトレーニング方法の1つに、「おでこ体操」があります。
おへそをのぞくようにあごを引き、おでこに手の付け根を当て、手とおでこを押し合います。
5秒程度行うとよいでしょう。
もちろん「かむ力」も大切です。
むし歯や歯周病で痛くて噛めない状態や入れ歯が合わないまま放置すると、どんどん「かむ力」が弱くなってしまいます。
お口のトラブルは放置せずに、歯医者さんで治療をしましょう。
気になるご症状があれば、まずはかかりつけの歯医者さんを予約してみてはいかがでしょうか。
こんにちは、院長の水野です。
今日は、「オーラルフレイル」について、お話をしたいと思います。
オーラルフレイルの評価は、自分の歯が少ない、硬い食品が食べづらい、むせやすい、食べこぼす、口が乾く、舌の力が弱い、活舌が悪くなった、などの口のささいなトラブルなどをみてゆき、それらが積み重なった状態に進むと「口腔機能低下症」としてその人にあった治療が開始されます。
口腔機能の低下のささいなサインは見逃しやすく、高齢の患者さん自身も老化現象として軽く捉える可能性があります。
症状が気になりはじめた時に、気軽に相談できるかかりつけ医が近くにいると安心ですね。
年に1~2度でも定期健診へいき、口腔内の状況をかかりつけの歯医者さんと共有するとよいでしょう。
筋トレで身体の筋肉が鍛えられるように、口腔機能の維持・向上には舌や口の周りのトレーニングが有効です。
有名なものとして、「パタカラ体操」があります。
しっかりと唇を閉じてから「パッ」、舌を上顎にくっつけて「タッ」、舌の奥に力を入れて喉を締めるように「カッ」、舌の先を前歯の裏につけて舌を丸めるように「ラッ」。
1音1音はっきりと発音し、それぞれ8~10回ずつを目安に数セット行います。
「パタカラ体操」は唾液の分泌を促す効果もありますよ。
さらに首のストレッチで首や肩周りの筋肉の緊張をほぐすこともおすすめです。
首や肩の周囲には嚥下に必要な筋肉が集まっています。
ストレッチで筋肉の緊張がほぐれて血行が促進されると、噛む力や飲み込む力がアップします。