口腔内の乾燥

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「口腔内の乾燥」について、お話します。

口腔内が乾燥すると、カンジダが発生したり、自浄作用が低下して感染症を引き起こして誤嚥性肺炎になりやすいなど、様々なマイナスが生じます。

口腔内乾燥は、様々な要因で起こります。

更年期以降の女性や若くてもがん治療により早期閉経してしまった女性にとくに顕著に出てくると言われています。

また降圧薬や降コリン薬の使用や酸素投与などによる影響もあります。

口腔内の乾燥が強いと舌の動きがこわばあり発音が不明瞭になってしまいます。

伝わりづらくなれば、患者さん本人ももどかしくなり、話したいという気力が減ってしまいます。

「話す」を支えているのは、潤いのある口腔内といえるでしょう。

保湿ジェルを塗布したり、保湿液をスプレーするだけでも、口渇感はかなり軽減されます。

口腔内の乾燥を感じたら、毎日の口腔ケアだけでなく、日々の中に保湿ケアを取り入れるとよいでしょう。

口腔内の乾燥が気になったら、ぜひ、一度ご相談くださいね。

関連リンク

  • ドライマウスについて
  • (クリニックブログ)薬の服用とドライマウスについて
  • (クリニックブログ)ドライマウスとシェーグレン症候群
  • 増加する口腔カンジダ症

    こんにちは、院長の水野です。

    今日は、「口腔カンジダ症」について、お話します。

    口腔カンジダ症は、免疫力が低下した方や持病のために薬の服用をしている方が罹患しやすい病気です。

    特に、寝たきりの方や入院患者に多く見られます。

    口腔カンジダ症には、偽膜性カンジダ症、萎縮性カンジダ症、肥厚性カンジダ症と3つの種類があります。

    口腔カンジダ症といえば、白い偽膜が付着している偽膜性カンジダ症をイメージされる方が多いと思います。

    超高齢社会に伴い、薬の服用による薬剤性のドライマウスが口腔カンジダ症に繋がるケースが非常に多くなってきています。

    ドライマウスは、文字通り口呼吸や病気、服薬等により口や喉が乾燥することです。

    口腔内の乾燥や違和感を感じたら、一度、かかりつけ医にご相談してみてはいかがでしょうか。

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    更年期と口腔環境について

    こんにちは、院長の水野です。

    今日は、「更年期と口腔環境」について、お話しますね。

    更年期でホルモンバランスが崩れると、唾液の量が減少しやすくなります。

    唾液には、口内の保湿や殺菌作用などさまざまな役割があり、唾液が減ることで歯周病やドライマウス、むし歯のリスクが高くなります。

    とくに歯周病は、血液を介して全身に悪影響を及ぼすため、しっかりと予防したいものです。

    歯周病の主な原因は、歯磨きで取り除けなかった細菌のかたまりです。

    これが歯と歯肉の境目にたまると炎症が起き、悪化すると、歯の根を支えている歯槽骨が溶けて、歯が抜けてしまいます。

    また、糖尿病や動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞などのさまざまな病気リスクが上がってしまいます。

    歯周病の初期は、歯肉が赤くなり出血しやすくなるものの、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。

    しばらく歯医者さんに行っていなかったりお口の中の不調を少しでも感じたら、一度、歯科検診を受けることをおすすめいたします。

    バーニングマウス症候群

    こんにちは、院長の水野です。

    今日は、「バーニングマウス症候群(口腔灼熱症候群)」について、お話ししますね。

    主な症状は、口腔内のヒリヒリ感やしびれ、味覚異常などで、とくに中高年の女性に多いと言われています。

    口腔カンジダ症やドライマウスなどの病気が原因で起こることがあります。

    また、ショック・ストレスなどの心因的なものが原因で引き起こされる突発的なものがあります。

    「バーニングマウス症候群」の予防としては、もちろん原因である病気の改善に取り組むことが大切ですが、唾液を増やすことも大切です。

    食事をよく噛んで食べたり、おしゃべりをするだけでも、唾液の分泌がUPしますよ!

    マウスリンスなどを活用するのもよいかもしれませんね。

    口腔機能低下症について

    こんにちは、院長の水野です。

    今日は、「口腔機能低下症」について、お話したいと思います。

    「口腔機能低下」とは加齢により口腔内の「感覚」「咀嚼」「嚥下」「唾液分泌」等の機能が少しずつ低下する症状です。

    口腔機能低下症は、検査をして、7つの症状(口腔衛生状態不良、口腔乾燥、咬合力低下、舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀嚼機能低下、嚥下機能低下)のうち、3項目以上該当する場合に口腔機能低下症と診断されます。

    食べ物や飲み物が飲み込みにくい、硬いものが食べにくくなった、お茶や、汁物等でむせることがある、口の渇きが気になるなどの症状はありませんか?

    気になる症状がある場合は、定期健診などのタイミングにでも、かかりつけ医に一度ご相談されてはいかがでしょうか。

    老化とともに少しずつ進む口腔内の機能低下は、早い段階から、かかりつけ医と二人三脚で進行を遅らせることで、食事をいつまでも楽しむことができます。

    ドライマウスとシェーグレン症候群

    こんにちは、院長の水野です。

    今日は、「ドライマウスとシェーグレン症候群」についてお話しますね。

    口の中が乾燥する「ドライマウス」の原因はさまざまで、薬の副作用や加齢、精神的な緊張、口呼吸、自己免疫疾患や糖尿病などの病気、放射線治療、骨髄移植などがあります。

    「ドライマウス」の原因となる病気の中で、最近注目を集めているのが「シェーグレン症候群」です。

    「シェーグレン症候群」は、体を守るはずの免疫が自身の唾液腺や涙腺を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。

    「シェーグレン症候群」の患者さんの多くにドライマウスやドライアイなどの症状があります。

    特に中高年の女性に多いのも特徴の一つです。

    3ヶ月以上続く乾燥症状がある場合は、一度、かかりつけ医に相談なさるといいかと思います。

    唾液の分泌が減ることでさまざまな病気のリスクが高まります。

    「ただの口の乾燥」と軽く考えずに、医療機関にご相談ください。

    ドライマウスについて

    こんにちは、院長の水野です。

    今日は、「ドライマウス」についてお話しますね。

    超高齢社会の昨今、ドライマウスの患者さんは推定800万人以上といわれています。

    ドライマウスの定義はとても広義です。
    「誤嚥性肺炎リスクが非常に高い寝たきりの患者さん」から「日常生活において口の渇きが気になる方」まで広範囲に該当します。

    ドライマウスは、程度に応じて適切な対応をとることが大切です。

    例えば、「全身疾患がなく唾液分泌量の減少により少し話ずらくなった」という程度の場合、日常の生活習慣を少し見直すことで改善する場合があります。

    高齢になると水分摂取を嫌う傾向になりがちなので水分補給を増やしたり、香辛料などの刺激物やアルコール飲料の飲みすぎに注意するなどでも、初期の段階では有効です。

    唾液マッサージは有効ですが、患者さんが習慣化するのはなかなか難しいものです。

    そこでおすすめなのが電動歯ブラシの活用です。

    唾液のケア

    こんにちは、院長の水野です。

    今日は、「唾液のケア」についてお話しますね。

    高齢になると口の中も老化し、歯槽骨が痩せ、歯肉退縮してゆきます。

    歯肉退縮とは、歯茎が後退して歯根が露出することです。

    歯肉退縮が起こっていても唾液が十分に分泌されていれば、緩衝作用で菌の繁殖を抑制するので、根面う蝕(むし歯)にはなりにくいものです。

    「口の渇きが気になる」「固い食べ物が食べにくくなってきた」「入れ歯が擦れて痛い」などの自覚症状があれば、唾液が減少している場合があります。

    唾液のケアは、水分を意識してとったり、唾液腺のマッサージで唾液分泌を促進する、口腔保湿剤を用いるなど色々なケア方法があります。

    口の渇きが気になりだしたら、一度、歯医者さんに相談してみるとよいでしょう。

    唾液の作用・効果について

    こんにちは、院長の水野です。

    今日は、よだれ、唾液についてお話しますね。

    唾液は口内の保湿剤としてだけでなく、健康を維持するうえでとても大切や成分が含まれています。
    消化作用、抗菌作用(口臭と歯周病予防など)、粘膜保護作用、修復作用(傷を治します)、歯の保護と再石灰化作用(むし歯予防)などがあります。

    しっかりとよく噛むことが唾液の分泌につながります。

    忙しさから、簡単に食べられる柔らかいものだけで1食を済ませてしまいがちですが、噛む回数を意識して、できるだけ一汁三菜の食事メニューを心がけてみてください。

    よく噛むためにも、歯を含む口腔機能を落とさないことが重要です。

    当院では、年に2~3回程度の定期健診と歯のクリーニングをお勧めしています。
    (お口の状態によっては、それよりも短い期間での来院を進める方もいます。)

    定期的な歯の検診とクリーニングで、口腔機能をできるだけ長く維持しましょう。