歯の喪失年齢について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯の喪失年齢」について、お話をしたいと思います。

2005年の千葉県歯科保健実態調査によれば、男性のワースト1位は左下顎第2大臼歯(58.2歳)、2位は右下顎第1大臼歯(58.3歳)、3位は左上顎第2小臼歯(59.2歳)。

女性のワースト1位は右上顎第2小臼歯(58.8歳)、2位は右下顎第2大臼歯(59歳)、3位は右下顎第1大臼歯(59.5歳)。

調査結果をみる限りでは、歯の喪失年齢は奥歯が上位をしめています。

奥歯の喪失年齢が早いのは、奥歯周辺は狭くて十分な歯みがきがしずらいことも大きな要因と考えられるでしょう。

プラークは、歯ブラシの毛先が当たらないと取り除くことはできず、プラークを放置するとことでむし歯や歯周病になります。

普段の歯ブラシに加え、デンタルフロスや歯間ブラシなども活用するとよいでしょう。

また、定期的に歯医者さんへ行って、歯のクリーニングや検診をすることもおすすめです。

むし歯の進み方

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「むし歯の進み方」について、お話しますね。


むし歯の進行度は、C1からC4まであります。

C1は、歯に黒い着色や白濁(白い斑点)で始まる初期の段階です。
この段階では痛みがなく、自分で気づくことは難しいかもしれません。

C2では、冷たいのものがしみ始めます。
う蝕(むし歯)が象牙質まで進行し、冷たいものでしるなどの自覚症状が現れます。
さらに進むと熱いものまでしみるようになります。

C3の段階では、強い痛みが出ます。

C4は、歯の根っこだけが残っている状態で、痛みはなくなります。
さらに進行して歯の根っ子の先に膿のかたまりができると、歯ぐきの膨張や痛みが出てくることがあります。
ここまでむし歯が進行してしまうと治療がとても大変になります、患者さん本人の負担も増えてしまいます。

定期的に歯医者さんで検診を受けると、初期の段階でむし歯を発見することができます。
また歯のクリーニングも行うことで歯周病予防にもつながります。

しばらく歯医者さんへ行っていないという方は、一度、定期健診に行ってみはいかがでしょうか。

かかりつけ歯科医について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「かかりつけ歯科医」について、お話します。

首都大学東京・星研究室が多摩市高齢者実態調査結果を発表しました。

2001年に65歳以上の13,066人を6年間追跡したところ、かかりつけ歯科医がいる男性の生存率は83%、いない場合は79%。
かかりつけ歯科医がいる女性は91%、いない場合は80%。

かかりつけ歯科医をもつ人は、もたない人より長生きの傾向にあることがわかりました。

十分な口腔ケアができていないと、口臭だけでなく肺炎などの感染症を招き、全身の健康に悪い影響を与えます。

健康寿命を上げるには、残っている歯を含めた口の中と入れ歯、両方のケアが大切です。

定期的に歯医者さんに行くことで、セルフケアだけでは落としきれない歯の汚れをクリーニングしたり、初期の口腔内トラブルを早期発見することができます。

かかりつけ歯科医は、地域に根差ざし、一人ひとりのライフサイクルに沿って口の健康をサポートする頼もしい存在です。

しばらく歯医者に行っていなかったという方は、是非、一度お近くの歯医者さんで検診を受けてみてはいかがでしょうか。

歯医者の処方箋

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯医者の処方箋」について、お話します。

歯医者では、必要に応じて薬を処方することがあります。

例えば、患部の可能を予防したり止めたりする「抗生物質」は、一度だけの服用では効果がありません。
担当医が必要な量だけ処方しています。
ばい菌を抑制する薬なので、痛みがなくても最後まで飲み切るようにしてください。

その他にも、痛み止めや消毒用のうがい薬などもあります。

アレルギーや服用中の薬があったり妊娠の可能性がある場合は、必ず担当医に伝えてください。

歯医者が出す処方箋は、歯科医師が病状を把握したうえで子ども用であったり妊婦さんが安心して飲めるものであったりと、患者さん一人一人の状態にあったものを用意しています。

そのため、処方された薬を取っておいて後で飲んだり、家族にあげたりすることは避けてください。

またお酒やジュースと一緒に飲むことで効果が弱まったり、副作用が強くでるものもあります。
薬を飲むときは、水またはぬるま湯で服用してください。

2021年10月28日 | カテゴリー : 一般歯科 | 投稿者 : smile_user

知覚過敏について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「知覚過敏」について、お話します。

むし歯じゃないのに冷たいものや、甘いもの、ハミガキなどで歯がしみる!

このような症状がある場合、知覚過敏の可能性があります。

歯の表面にあるエナメル質が何らかの原因ではがれたり、ひびが入ったりすることで内側にある象牙質が露出します。

象牙質には細かい管があり、象牙質が露出すると、その管を通って刺激が直接神経に伝わるため歯がしみます。

原因は様々です。

過度な力によるハミガキのブラッシングでエナメル質をキズつけてしまったり、歯ぎしりでエナメル質にひびが入り内側の象牙質が露出することも原因のひとつです。

研磨剤の入っている歯磨き粉をつけすぎて、エナメル質が削れることもあります。

研磨剤のないものや知覚過敏抑制効果のあるものもあるので、歯磨き粉を変えてみるのもよいかもしれません。

かかりつけの歯医者さんにも早めに相談されるとよいでしょう。

軽度の知覚過敏の場合は、象牙質の細かい管を塞いで刺激をブロックする方法があります。

当院では、状態に合った治療方法を提案していますので、気軽にご相談ください。

バーニングマウス症候群

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「バーニングマウス症候群(口腔灼熱症候群)」について、お話ししますね。

主な症状は、口腔内のヒリヒリ感やしびれ、味覚異常などで、とくに中高年の女性に多いと言われています。

口腔カンジダ症やドライマウスなどの病気が原因で起こることがあります。

また、ショック・ストレスなどの心因的なものが原因で引き起こされる突発的なものがあります。

「バーニングマウス症候群」の予防としては、もちろん原因である病気の改善に取り組むことが大切ですが、唾液を増やすことも大切です。

食事をよく噛んで食べたり、おしゃべりをするだけでも、唾液の分泌がUPしますよ!

マウスリンスなどを活用するのもよいかもしれませんね。

免疫力アップの「歯磨き」

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「免疫力アップの歯磨きのタイミング」をお話したいと思います。

今世界中で大変なことになっている新型コロナウィルスも、口腔内の環境に罹患リスクが左右されます。

インフルエンザは適切な口腔ケアで、発症率を下げたというデータもあるので、新型コロナウィルスの対策にもつながりそうですね。

歯磨きをするタイミングはもちろん1日3回毎食後が理想ですが、特に、起床後すぐと寝る前は丁寧に歯磨きをするとよいでしょう。

寝ている間は唾液が少なく、菌が増殖するためです。

ただし力を入れて磨きすぎるのはよくありません。

病原体は粘膜から侵入しますが、磨きすぎで歯肉を傷つけると侵入する入り口を広げてしまうことになりかねません。

特に、歯周病の方は、すでに口の中に傷がある状態なので気をつける必要があります。

また歯肉の奥にたまったプラークや歯石は自力では取れません。

定期的に歯医者さんに検診に行って、むし歯や歯ぐきの状態をチェックすることが大切です。

歯の神経について

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯の神経」について、お話しますね。

歯の神経は、歯全体に栄養を運ぶという重要な役割があります。

また噛むことによる刺激を受け止めたり、感じたりしています。

さらに、むし歯になった時に冷たさや痛さを感じます。

このおかげで歯の異常を感知し、発見につなげることができます。

また神経を取った歯は、外見上は骨に埋まり、歯茎に支えられているものの、枯れ葉と同じで栄養が届かずに弱くなっていきます。

まだ歯の神経を治療せずに済んでいる方は、健康な歯をしっかりと守ってゆきたいですね。

神経の治療をした歯がある方は、まだ治療していない歯をしっかりと守りつつ、その後の歯の様子をしっかりとフォローしてゆく必要があります。

3ヶ月から半年に一度は定期的な歯の検診やクリーニングをお勧めいたします。

骨粗しょう症と口腔ケア

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「骨粗しょう症と口腔ケア」についてお話しますね。

骨粗しょう症は、歯を支えているあごの骨も弱くなり、歯の周りの組織に炎症を起こしやすくなるため、歯周病になりやすくなります。

歯周病が悪化すると、あごの骨にも炎症が広がり、重篤な骨の病気にかかってしまうことがあります。

下くちびるや下あごあたりに痺れがあったり、あごに鈍い痛みが続いているなどの症状がある方は早めに担当医に相談されるとよいでしょう。

骨粗しょう症の方は、健康な人以上に、毎日のブラッシングを丁寧にし、口腔内を清潔に保つようにしてください。

また歯医者さんでの定期的な検診と歯のクリーニングも大切です。

骨粗しょう症の治療中の方が歯医者にかかるときは必ず、骨粗しょう症である旨を伝えてくださいね。

骨粗しょう症の方の歯科治療には、担当の医師と歯科医師の連携が必要です。

歯の定期健診が節約になるか

こんにちは、院長の水野です。

今日は、「歯の定期健診が節約になるか」お話していと思います。

先日、「歯医者さんに聞いてみた! 歯の定期メンテナンス=トータル300万の節約になる理由」という記事がネットに出ていました。

次のような内容でした。

予防歯科のために歯医者に通うと、1回に付き3,000円程度かかることが多く、3ヶ月から半年に1度の通院で年額にすると1万2,000円〜6,000円ほどになる。

それに対し、痛むほど悪化していれば1回の治療で2,000円〜4,000円、それを短い期間で何回か通わなければならなくなり、1か所の虫歯を治療するだけで総額1万円以上かかることもある。

また治療が終わっても、入れ歯やインプラントは加齢や口内の状況、入れ歯の消耗具合に応じて定期的な作り替えが必要になる。

虫歯の治療費と入れ歯の維持費を総合すると、80歳までの治療費は430万円ほどになるの対し、歯をメンテナンスしていけば150万円程度
だから、歯科に定期的に通うのが結果的に節約になるというものでした。

治療費に注目した試算のようですが、オーラルフレイルが原因でフレイルになってしまうことで、生活や介護の面でも金銭的な負担はUPするかもしれませんね。